MiG-29SMT  1/72 イタレリ 2010年01月03日完成


This is the 1/72nd scaled MiG-29SMT. I built it from the Italeri's kit with my original resin parts.

The resin parts are upper fuselage with spread dosal spine and refuel pipe unit.

Also the canopy was changed to my original vacform one. It looks true form.

The ordnances are Kh-31, X-29T and R-77 from the Eastern Express's MiG-31BM kit.

This new color scheme is painted to SMT's of Kursk base in Russia.


 MiG-29SMT改造キットの完成見本としてこの作品を作りました。
 ミグ29はロシアなどで1970年代から使用されているベテラン戦闘機ですが、いまだに進化を
続けているベストセラー戦闘機の一つです。 ミグ29は過去にたくさんの派生型が試作されて
きましたが、SMTは過去のMiG-21SMTと同様に背部ドーサルスパインを拡大化し電子機器を更新
したもので、2009年3月頃にロシアのクルスク基地に実際に配備されました。

 レジンパーツはイタレリのキットの上面胴体パーツを交換する構造で、非常に手軽に使えます。
ただイタレリのキットのパネルラインがいい加減なので全て彫り直しました。 ミグ29の場合
決定版というべきキットに恵まれていないのが本当に悔やまれます。
 パイロットと座席はいつものレジン複製品で、キャノピーはこの改造セットに付属するバキューム
成形品です。 イタレリの製品のキャノピーは低すぎることが欠点だったので、これを克服する
ために初めてバキューム成形にチャレンジしました。 またレジンパーツとの接着も未知の問題で、
結局は低白化瞬間接着剤を使用するのが良いようです。
 塗装はFS36375と白を5:5で混ぜたものをライトグレイとし、ただのFS36375をミディアムグレイ、
ニュートラルグレイ(Mr.カラー13番)をダークグレイにして吹きつけています。 パターンは
独特のスプリッター迷彩パターンで、塗り分けをマスキングゾル改でマスクしました。 レドーム
はRLM66ブラックグレイ(Mr.カラー116番)を使用しました。
マーキングはシンプルですが、新しく採用されたパネルライトは不可欠なのでMDデカールで
作っていただきました。 改造セットに付属するMDデカールはこのパネルライトと機番だけ
のシンプルなもので、他はイタレリのキットに付属するデカールを使用することになります。
MDデカールはエナメルシンナーに侵されるので、スミ入れはデカールを貼り付ける前に済ませ
ます。 デカールを貼り付けたらツヤ消しのトップコートでツヤを整えます。

SMTに対する兵装ですが、イースタンエキスプレス
のMiG-31BMのキットに新型ミサイルのセットが
オマケで付属していました。 しかもMiG-29SMT用
のパイロンもついているのでこれを使用しています。
内容はKh-31(ASM),X-29T(AGM),R-77(AAM)という
豪華なものです。 さらに同じイースタンエキス
プレスのMiG-29SMT(こちらはまったく似ていない
ダメキット)に付属していた燃料タンクを使用
しました。 おかげで左画像のようなヘビー
オードナンス状態で、SMTのPR写真を連想させます。

 完成直前でキャノピー内部に大量の埃が付着
していることがわかり、急遽キャノピーを外して
交換することになりました。 胴体内部に入った
パテの粉がコクピットに浸入したのが原因のようです。 コクピットフロア接着の際に完全に
シールドすべきでした。 それから垂直尾翼の取り付けを常識的に塗装後にやったのですが、
これは間違いでした。 実機の画像をみればわかるとおり、胴体と垂直尾翼は一体になっている
ので作品のように接着ラインがあってはならないのです。 そのためには主翼接着前に垂直尾翼
を接着し、パテ処理しなくてはいけません。 ただ、これだとその後の作業性が悪くなることは
言うまでもありません。
 
 アクシデントもありましたが、完成してみるとSMT独特のシルエットを良く再現できたと
感じます。 F-16D/block52+のような魔改造といえばそれまでですが、これはこれでカッコイイ
戦闘機です。 ただSMTはMiG-35とバッティングする立場なので、今後の動向に注目したいと
思います。 
 最後にこの商品を開発するにあたり、膨大な資料を提供していただいたMigSMT様に最大級の謝辞
を贈らせていただきます。


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