MiG-21SMT 1/72 ZVEZDA改造  2005年 2月19日完成

This MiG is rebuilt from ZVEZDA's MiG-21PFM. This pilot figure is copy of original one.

The extended dorsal spine is made from poly-putty. The shock cone is reshaped.

The small parts are imported from Fujimi's kit. And R-3R AAM are Dragon's one.


 1/72スケールにおいてミグ21は良いキットに恵まれていませんでした。 そんな中で私は
MiG-21SMTを作るにはどうすれば良いのか思案していましたが、アンドレイ氏からズベズダの
ミグ21PFMを贈っていただき、この問題は一気に解決しました。 進歩の著しい同社の製品を
象徴するかのような正確なリサーチと、繊細なパーツ群に感動すら覚えました。 このドーサ
ルスパインを拡大すれば容易にSMTを作れると確信し、即着工となりました。

 まず正確なSMTの図面を入手し、1/72スケールに拡大することから始めました。 この図面
を元に拡大されたドーサルスパインをポリパテで再現すればもう峠は越えたも同然、と思ったら
地雷(キットのミス)を発見してしまいました。 機首のラインが細い雰囲気なのです。
微妙なところなので図面ではわかりませんが、実機とは印象が異なるのでプラ板を瞬着で巻き
付けてボリュームを出しました。 よく見るとショックコーンの先端がダルかったので真鍮線
を埋め込み、更にゼリ瞬で肉盛りしてからシャープに仕上げました。 またパネルラインは非常
に繊細なスジボリで、消えることが予想されたので全部彫り直しました。 結局のところいつも
のように手間のかかるキットでした。 残念!!

 パイロット人形は自作の高々度装備パイロットのコピー。ピトー管などの小物パーツはフジミ
のキットから流用しています。 PFMと異なりSMTでは主翼外側にハードポイントが追加されて
いるのでパイロンはフジミ、R-3Rミサイルはドラゴンのセットから流用しました。
IFFアンテナやAOAセンサーといった極小のパーツはモーターから取り出した細いエナメル線を
ペンチでつぶして加工し、胴体に埋め込んでいます。

 本来SMTというバージョンは失敗作で、配備数も少なく、すぐにST規格に改修されてしまった
らしいのでごく限られたモノクロ写真しか残っていません。  ロシアでは現在SMTの実機が3機
ほど残っていて野外に展示されているのですが、その塗装は後日適当に塗り直されたものなので
参考になりませんでした。 そのため作品の塗装は架空のものですが、雰囲気は悪くないようです。
使用した塗料はMr.カラーの16,19,303,73の組み合わせで、デカールもジャンクものを寄せ集めて
貼っています。
 完成してみると異様に盛り上がった背中がイモムシのようでユニークです。 これを大まじめ
に作るのはマニアの証でしょうか?
             Thank you Mr.Andrey. I look forward to seeing you again.

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