YF-16CCV   1/72 ハセガワ 2024年04月12日完成


YF-16CCV(Control Configured Vehicle) was reserch plane for advanced aerodynamics. It was added small fins on inlet.

The kit was released in 1984 by Hasegawa. It was added canard fins and new decal sheet to YF-16 kit. But it is too old to make.

The biggest ploblem is decal sheet. It was yellowing and dead by age. I expected it and got ready a new decal sheet by the Caracal Models.

I sprayed white paint 5 times. Another blue and red paints were sprayed 3 times.

The quality of Caracal's decal is excellent but concealment power of white is not enough.


The YF-16CCV is important plane on the history of F-16.

 1980年代は戦闘機の格闘能力向上の研究が盛んに行われました。 当時はその解答としてカナード翼装備がトレンドだったのです。 
主翼の前に小翼を配置した機体はすでにサーブ・ビゲンがありましたが、これは離着陸性能を向上させるのが目的でした。 また、クフィル
はインテークに固定の小翼を配置していましたが、これは大仰角時に渦を発生させて主翼の失速を遅らせる効果がありました。 現在は
機首先端に小さなストレーキを取り付けて同等の効果を得ることができます。 当時の研究はカナード翼を新しい動翼として用いることで
あり、結果的にそれはタイフーン、ラファール、グリペン、Su-34として具現化しました。 その基礎研究段階で既存の機体にカナード翼を
追加した試験機が世界でいくつか製作され、このYF-16CCVはその中の一つです。 CCVはControl Configured Vehicleの略で、運動能力
向上機と訳されます。 YF-16CCVはYF-16の1号機(01567)のインテークに可動する小翼を追加したものです。 

 キットはハセガワのYF-16にカナード翼を追加したもので、1984年に発売されました。 今回使用したキットは1989年に再販された
もので、現時点で35年間経過していることになります。 製作は前作YF-16と同じで、座席をエスカパック1に交換し、レジン製のパイロット
人形を乗せています。今回はジャンクキットではないのでノズルと脚部品は純正です。 やはり主翼と垂直尾翼の後縁にヒケがあるので
パテ修正しました。 

 塗装もYF-16とほとんど同じですが、垂直尾翼はデカールのサイズに合わせて塗り分けました。 胴体尾部下面の青の塗り分けは塗装図
に従います(1号機と2号機ではこの部分に違いがある)。

 付属のデカールは経年劣化で白が黄変していたのでカラカル社の別売デカールを使いました。 このデカールは特に問題は無いのですが、
白の隠蔽力が足りず、若干下地の赤が透けて見えるのが残念です。 余談ですが、黄変していた付属のデカールの注意書きなどはYF-16
で流用する予定でした。 しかし経年劣化は予想以上でフィルムは台紙から剥がれないし、フィルムそのものもボロボロに崩れる状態で、
まったく使えませんでした。

 ツヤ有りでトップコートして、カナード翼、水平尾翼、垂直尾翼、ノズル、脚部品と翼端ミサイルを取り付け、最終的にピトー管を接着
すれば完成です。 

 キットはYF-16の小改修版ですが、F-16を語る上で欠かせないアイテムなので作品の完成はうれしいです。 今回は古いデカールの罠を
回避するために別売デカールを準備する大切さを痛感しました。 プラモ会社も古いキットのデカールだけでも再販して欲しいですね。


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