YF-16 1/72 ハセガワ 2024年04月12日完成
This year is 50th anniversary of F-16. I made Hasegawa YF-16 kit as the
memorial. This excellent kit was released in 1976.
I changed ejection seat to ESCAPAC-1 because the original parts was too poor. Also resin pilot figure was sat on the seat.
There are large dents at rear edge of wings and vertical fin. I filled
them with putty and cut finely.
I sprayed white paint 5 times. Another blue and red paints were sprayed
3 times.
The flags at nose and YF-16 logos at tail fin are decal by the Caracal
Models. Anothers are junk decals. Because the original decal sheet was
dead by age.
The YF-16 is very cool plane. It looks like Sci-Fi mecha in 70's. I love
it.
1974年1月20日、テストパイロットであるフィル・エストリヒャーによってYF-16は初飛行に成功しました。 しかしこれは高速
走行試験でのアクシデントで、不意に機首が上がり、コントロールが過敏で機体の揺れを抑えきれませんでした。 そこで彼は危険を回避
するためにエンジン出力を上げてそのまま離陸してしまったのです。 今でもこの初飛行は非公式であり、フライト・ゼロと呼ばれています。
ということで今年はF-16生誕50周年ということになります。 当然、アメリカ各地でその記念イベントが実施されました。 私自身にとっても
YF-16はヒコーキ趣味の原点だったのでYF-16を作ることにしました。
キットは1976年にハセガワから発売されたもので、見事な造形とシャープな成形、繊細なスジボリで多くのモデラーを魅了したキットでした。
私自身も中学生の時にこれを作り、筆塗りで仕上げた経験があります。 キットも良かったのですがYF-16の超未来的なスタイルに大きな
感銘を受けたものです。 今回のキット個体は過去に部品取りに使ったジャンクであり、不足部品は他のキットの余剰部品を使っています。
例えばノズルはモノグラムだったり、脚部品はエッシーだったりします。
製作はまずコクピットからですが、フロアにはサイドコンソールがありません。 小さな計器盤はデカール仕様です。 パイロットは自作の
レジンパーツを使ってテストパイロットであるフィル・エストリヒャーを再現しています。 彼の目立つヘルメットと青い飛行服を再現すればOKです。
座席はA-4やA-7に搭載されているエスカパック1なのですが、キット付属の部品は似ていないためハセガワのF-15C(旧版)から流用しました。
黄色のフェイスカーテンリングを再現するのがポイントです。 問題は座席とパイロットをセットしてキャノピーを閉じられるか?なので充分に
調整しておきます。
組立は難しいことはありませんが、ノーズ部品とインテークブロックの取付け部分にパテ処理が必要です。 一番の問題点は主翼と垂直
尾翼後縁にヒケがあることです。 ツヤ有りで仕上げるとこれが目立つのでパテ処理しました。 話は前後しますが、インテークと胴体の間
の隙間は後から塗装するのが不可能なので胴体下面とインテークブロック上面を白塗装してから結合します。 パネルラインは浅めのスジ
ボリですが、白塗装は塗膜が厚くなり、スジボリも甘くなるので彫り直すことはしませんでした。
塗装はライトグレイサーフェイサーで下地を調整したあとに白サーフェイサーを二度吹き付け、更にスーパーホワイト(Mr.カラ−156番)
を3回吹き重ねて白を仕上げました。 次にマスキングをして赤(Mr.カラ−3番)を3回吹き重ね、充分に乾燥してからマスキングをしてイン
ディブルー(Mr.カラー65番)を3回吹き重ねました。 尾部下面の青の塗り分けは1号機と2号機では異なります。 この機体は2号機なので
上の画像を参考にマスキングしました。 脚扉にも青の塗り分けがあるので、個別にマスキングして塗装しました。 この青の色調はブルー
エンゼルスと同様の濃紺が正しいようですが、画像だと黒と区別がつきにくいのでインディブルーにしています。 機首上面のアンチグレア
部分は半ツヤの黒で、ツヤ消し黒で塗装しておいてツヤ有りのトップコートで半ツヤに仕上がりました。 いずれにせよ、この塗り分けを綺麗
に仕上げるのがポイントで、塗り分けラインに沿ってに白を筆塗りしておくことが大切です。 この一手間で他の色の浸み込みを防止でき、
塗り分けラインが綺麗になります。 塗装が終わったら控えめにスミ入れをしておきます。
デカールはカラカル社のデカールを使って2号機を再現しています。 機首部分の国旗の羅列と垂直尾翼がそれです。 他はジャンク
デカールの寄せ集めです。本来ならば同時に製作していたYF-16CCV付属のデカールを使用する予定だったのですが、1989年に印刷
されたそのデカールは完全に使用不可状態でした。 このため全行程でデカール貼りがもっとも苦労しました。 デカールを貼り終えたら
一度表面を水拭きして糊を取り除き、更にパーツクリーナーを浸み込ませたキムワイプで指紋を拭き取ります。 それからツヤ有りトップ
コートを吹き付け充分に乾燥させます。
水平尾翼、垂直尾翼、ノズル、脚部品と翼端ミサイルを取り付け、最終的にピトー管を接着すれば完成です。 他のオードナンスは一切
無しのクリヤーな姿です。
国籍マークやUSAFの文字も大きいところが時代を感じさせますが、YF-16のSFチックなデザインを見ると今もワクワクします。
YF-16はいつかもう一度チャレンジしたい機体だったので、今回完成させた達成感は大きいです。
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