F-16XL#1 サポートページ
 ここは弊社のF-16XL#1改造キットに対するサポートページです。 実際にF-16XLを製作する際のノウハウや、
頁数の都合で組立解説書に記載できなかった事項、記載ミスの訂正などを公開します。

1.適用キットについて
 まず最初にGD社デモ機に仕上げるのか、NASA所属機に仕上げるのか選択してください。 NASA所属機を作る
場合はハセガワ1/72 F-16CJが必要です。 GD社デモ機であればF-16A/C/N/CJいずれのキットでも適応します。
とりあえずCJ型を購入しておけばどちらにも適応します。

2.インテイクの改造と取り付け
インテイクを胴体に組み合わせると左の画像の
ように上部に隙間が生じる傾向があります。
原因が原型なのか成形時のゆがみなのか?は
はっきりしませんが、これを放置すると完成時に
機首が上がった姿になります。 これがみっとも
ないので、この時点で修正してください。










左の画像のように胴体側とインテイク側のピンクの
部分をやすりで削っていき、隙間がなくなるように
します。 くれぐれも削りすぎにご注意ください。

それからインテイク内部に収めるおもりは左の画像
を参考にして固定してください。










この程度まで削ればOKです。 これによってインテイク
後部と胴体側の間に隙間が生じるようになりますが、
エポキシ接着剤を充填して綿棒で拭き取るだけで対処
できます。













3.ノズルの取り付け
 組立解説書の説明に「ハセガワのノズルを使用しますが、内部パーツは使用しません。」 とありますが、これは完全に
誤記です。 もちろんノズルは付属のものEを使用してください。 これは初期の出荷分にのみある誤記ですが、現在は
訂正されています。

4.垂直尾翼の違い

GD社デモ機の場合、垂直尾翼前縁に給油口照明用の
ランプ(アンテナ状のもの)がありません。 これはF-16A+
になってから追加されたもので、デモ機が開発された当時
は無かったからです。 しかしNASAにて改造が施された
ときに垂直尾翼はF-16A+仕様に改修されたようで、この
ランプが追加されていました。










5.主脚収納庫の組み立て
 脚柱取り付け穴を開け直すときは、千枚通しなどで正確な位置に窪みをつけてからピンバイスで穿孔してください。
この位置が狂うと、機体が傾いたりします。 正確な位置はハセガワのキットのパーツB5,B6を参照してください。
余談ですが、原型では正確な位置に窪みができるようにしていました。 しかし成形に無理のある位置だったため、
このクボミを再現するための突起が成形時にすぐに破損してしまった経緯があります。

6.主脚扉について
1989年にNASAに移管後F-16XLは実験テーマに合わせ
て改修作業が実施されましたが、その当時はF-16Cブロック
40の生産が始まった時期でした。 そのため主脚扉も
ブロック40仕様の膨らみのあるタイプに交換されたようです。
当然タイヤホイールも異なりますので注意が必要です。
これらのパーツはハセガワのF-16CJのキットに含まれており
ますので、NASA塗装に仕上げる方はF-16CJのキットを準備
してください。 









7.パイロンの取り付け


 F-16XLのハードポイントは左図のように29箇所も
ありますが、上のダイヤグラムを見てわかるとおり、
実際には使用できなかったポイントや、制限のある
ポイントが多々あります。 例えばMk.82爆弾は最大
12発の搭載が可能ですが、その場合燃料タンクは
搭載できないこともわかります。 また2と16のパイロ
ンはマーベリック専用で、3A/15Aは使えないポイント
でした。
 架空の設定で、実戦配備されていた場合の機体を
作るモデラーもいることでしょうが、各パイロンに対する
武装の選定の参考にしてください。





















8.キャノピー周辺の仕上げについて

 キャノピーはマスキングして枠と周辺をインディブルー(65番)
で塗装しておきます。 キャノピー周辺で青いデカール(1,2,3)
を貼るときは画像のピンク色のパネルラインに合わせて貼り付
けてください。  作例ではキャノピーのエッジに合わせたため
ラインが曲がってしまいました。










9.給油口の仕上げについて
 給油口は黒鉄色で仕上げなくてはいけないのですが、ここは
デカールを二重に貼っているので面倒です。 塗装で表現する
ためにマスキングすると、これを剥がすときにデカールも剥がれ
てしまう可能性があります。 一番確実な再現方法は塗装した
デカールを貼ることです。 あらかじめ給油口のデカールをトレース
しておきます。 付属のMDデカールの余白部分を黒鉄色で塗装
して、このトレース原稿でカットすればOKです。 作例もこの方法
を採用しています。








10.背部パターンデカールの長さ調整
 背部の青いパターンのデカール(2,3)は実際に貼り付けると
2mm程度長いことがわかります。 どうもこれはレジンの収縮が
原因のようで、後日デカールのデータを修正しておきます。
 とりあえず、これは垂直尾翼付近でデカールをカットして重ねる
などして長さを調整してください。











11.垂直尾翼の塗装について
 F-16XLのロゴデカールには白の下地が印刷されていますが、
一応垂直尾翼側も白で塗装してください。 幅は9.5mmです。
垂直尾翼の塗装はグレイサーフェイサー、白塗装、赤と青の順番
ですが、白と赤は隠ぺい力の強いMr.クレオスGXシリーズを使用
した方が仕上がりがきれいです。









12.NASA塗装について

 NASA移管後の塗装については数度の変化がありますので、これをまとめました。 F-16XLは1999年で一旦引退し、以降エド
ワーズ空軍基地のオープンハウスで地上展示されてきました。 従って現在web上にて見ることができるXLの姿の多くは垂直尾翼
におじさんマークが描かれています。 しかしこのマーキングで飛行した期間は1年未満でした。




13.NASA所属機塗装図の訂正
 胴体下面はオリジナルのFS36375でした。 改訂した塗装図はここからダウンロードしてください。






 現在のところネタは以上ですが、今後さらに追記していく予定です。

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