サメ・アトラクション

 某水族館の企画展示コーナーのアトラクションです。 レバーを下げると巨大サメが壁から迫ってきます。

 

 

 サメの頭部はスタイロフォームの上にFRPをコーティングしたもので、軽量に作っています。 ただ鼻先だけはお客さんに
当たってケガをさせないように硬質ウレタンでできています。
 このようなアトラクションは安全第一に設計しなければならず、お客さんがケガをする要因を徹底的に排除しなければ
いけません。 それから耐久性、整備性への配慮となります。 当初電動で頭部を動かせないか?という話でしたが、
制御システムの故障でケガをする可能性が否定できないし、メンテナンスコストの問題、そしてなによりも予算が足りない
ので手動で出し入れすることにしました。 重量バランスをうまく取ったので子供でも楽にレバーを操作できますが、乱暴に
繰り返し操作することで壊れることが予想されます。 そのためストロークの前後で荷重がかかるようにしていますが、
実際には設置3週間でレバーが折れてしまいました。 このレバーはステンレスパイプに交換して対応しました。

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