モノグラム 1/72 アパッチヘリコプター (スナップタイト)
パッケージはレベルと合併した後のものです。
ランナーは2枚で、一体化で部品点数を減らしています。
スタブウィングは上下貼り合わせですが、パイロンも一体です。
パネルラインは凸ですが、細部の表現はモノグラムテイストで良好です。
ヘルファイヤミサイルはランチャー、パイロンと一体成形です。 当然ミサイルのフィンは斜めではありません。
このキットにはロケット弾ポッドも付属するのですが、こちらはただの丸棒というのが残念なところです。
パイロットの出来がいいのもモノグラムの伝統です。
コクピットは驚愕の一体成形。 良くも悪くもモノグラムテイスト。
このキットが発売された1988年頃はすでにモノグラムがレベルと合併したあとで、製品企画にはレベル幹部の意見も
盛り込まれたことが予想されます。 本来モノグラムはバリバリのスケールモデルメーカーであり、このようなイージー
キットを発売するということは考えられませんでした。 モノグラムテイストを活かしたイージーキットは成立するのか?
という挑戦は当時の金型技術の水準ではムリがあったようで、決してイージーではなかったし、スケールモデルとして
真面目に作るには問題がありすぎました。 特にこのアパッチのように複雑な外形の機体は、どうしても調整や接着し
たくなる部分が多々あり、それ無しでは隙間が生じたり、各所がグラグラの固定だったりします。 それでも驚愕の一体
成形やよく考えられた部品分割、細部のすばらしい再現など注目すべきポイントの多いキットでした。
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