X-29  1/72 ハセガワ 1995年05月15日完成


The X-29 was a experimental plane of Foward Swing Wing. The maiden flight was in 1984.

But FSW technology was not practical. The post-stall and stealth technology was practical use instead of FSW.

The kit is Hasegawa. It's a simple and nice one. No need to reshape.

X-29 has strange and unique shape.

The side view looks like F-20. But the main gear was imported from F-16.


 X-29は80年代にアメリカで試作評価した前進翼実験機です。 機体はコスト削減のためF-5の機首や、
F-16の主脚などを流用して組み立てられており、レーダーや武装のない純粋な実験機でした。

 X-29は「前進翼は高迎え角での翼端失速が発生しない」という特性を活かし機動性能の改善が期待されました。
結果はある程度の成果を示したものの、トレンドは既存の後退翼に推力偏向ノズルを組み合わせ、積極的に失速を
機動性向上に役立たせようという設計思想(ポストストール)が主流になりました。 このため以降の新型機
(F-22,F-35)に前進翼が採用されることはありませんでした。 X-29は前進翼という技術的幻想を否定するため
の機体だったかもしれません。 一方、ロシアのスホーイ設計局は90年代になって前進翼デモンストレーター
Su-47を作り上げました。 Su-47はより実戦機に近い装備を持った重量級の機体でしたがアメリカのF-22の
完成度を見せ付けられ、やはり前進翼は主流にならないことを認めざるを得ませんでした。 そしてスホーイ
の次世代機T-50(PAK-FA)には前進翼は採用されなかったのです。

 キットはハセガワをストレートに組み上げ、デカールを貼り、クリヤーを吹いた後、研ぎ出しをしました。
カッコいいかは別として、異様な印象の前進翼とハデハデ塗装の組み合わせがおもしろい機体です。


                       GALLERYに戻る

inserted by FC2 system