Avro Vulcan B.2  1/72 mpc 2005年09月16日完成


This is the 1/72nd scaled mpc Avro Vulcan. The original kit was sold by Airfix in 1983.

I reshaped the inside of intakes. It was very hard work. Also the nose was grown up with putty.

The original nozzles were bad looking. I repaired them to alminium tubes.


 バルカンは冷戦の最中にイギリスで開発された爆撃機で、当初核攻撃をその主任務として設計
されましたが、その後の世界情勢の変化で通常爆弾による攻撃に重点が移行していきました。
その象徴的な事件が1982年のフォークランド島紛争で、バルカンは空中給油を繰り返してはるばる
イギリスからアルゼンチンの南端のフォークランド諸島に爆撃をおこなったのです。 ただし、
現在のようなハイテク爆弾ではなかったため目標の滑走路に命中した爆弾はわずかでした。 大作戦
の割には効率的な戦果ではなかったのです。
 作品のキットはこの紛争直後にmpc社から発売されたもので、もともとはエアフィックス社の
製品です。 さすがに本国の機体とあって細部のリサーチは詳しいのですが、エアフィックス社の
製品の特徴であるモッタリ感は健在でした。 以下に改造ポイントを列挙します。
・エアインテーク内側を徹底的にパテ処理しましたが、これがけっこう大変な作業でした。
・ジェットノズルは胴体と一体になっており、実感に乏しいのでアルミパイプで作り直しました。
・主翼と垂直尾翼の後縁が分厚いので薄く削り込みました。 機体が大きいのでこれも大変な作業でした。
・機首がやや細い印象なので肉盛りをしています。
・全体のパネルラインをスジボリに直しました。
脚支柱を取り付けるときはタイヤがすべて接地するように注意しなくてはなりません。 また、この
キットに付属したデカールはフィルムが硬く、軟化剤の効かないタイプなのでデカールセメントで
押さえ込むように貼り付けました。 さらに国籍マークが小さいという罠があり、これは自作デカール
で対処しました。 この問題は最近のパッケージでは改善されているようですが、在庫している方が
いたらチェックしてみることをおすすめします。 主翼上のラウンデルが直径約30ミリならば正しいです。

 実は爆撃機というものを作ったのは今回が初めてで、バルカンも死ぬまで作りたいキットの筆頭
でした。 今回の展示会で爆撃機を競作しようと決まったことから着工となったわけです。
完成してみるとこの個性的で巨大な機体はコレクションの中でも異彩を放っています。 問題はこれを
収納するケースが高額になることです。

                         GALLERYに戻る

inserted by FC2 system