T-33A  1/72 プラッツ 2016年08月09日完成


I completed the Platz T-33A kit with FAM special marking decal by the Aztec.

This kit has nice accuracy and engraved panel lines. But there are any shrinking hollows and gaps.

These weak point needs long time to modify. Painted color is FS36495.

This marking is Fuerza Aerea Mexico EAJP 210 'EAGLE HEAD'. Decal is produced by the Aztec printed in Mexico.

Print of decal is very nice. But film is easy to break.


 T-33シューティングスターは言うまでもなく戦後の西側の傑作練習機で、ライセンス生産を含め6,500機
以上が生産されました。 使用国は日本をはじめ、北米、中米、南米、ヨーロッパなど世界中の西側各国に
及びます。

 このようなベストセラー機ですが、すでにクラシック機に属するため1/72スケールでは1970年代以降製品化
されませんでした。 そこで2012年に日本のプラッツから新製品としてこのT-33が発売されました。 
ブラジルの友人から珍しいデカールが提供されたので、このキットの実態を確認する意味も込めて着工する
ことにしました。
 まずはコクピットから着手します。 計器盤は彫刻による表現ですが、デカールも用意されています。
バスタブ、脚収納庫、インテークパーツは胴体内側にピッタリ収まります。 前席の後ろにアーチ型のパーツ
がありますが、これは後席のカーテンワイヤーの支持架で使用する国は限られています。 実機の画像を確認
して部品を使うか判断する必要があります。 作品はメキシコ空軍仕様なのでこの部品は使用しませんが、
後から気が付いたのでこのままにしています。 プラッツのプラはやや硬い感じで、ゲートが太くて数が多い
印象です。 複雑な構造のインテークも巧みな分割でうまく再現されていますが、やや段差と隙間が生じます。
主翼は上下貼り合わせですが、パネルラインがズレないように気をつけて接着します。 動翼のラインはパネ
ルラインと同じ太さなので深めに彫り直しました。 垂直尾翼付け根はハセガワに似た分割ですが、大きな
段差が生じますので、パテ修正しました。 主翼付け根には大きなヒケが生じていますのでこれもパテ修正
しました。 ヒケや段差、隙間の修正が多く、消えたパネルラインを再現する作業もあるので容易には完成
できません。
 マーキングはメキシコ空軍のスペマーで、機体色はFS36495(Mr.カラー338)の単色です。 インテーク周辺
と脚扉、エアブレーキ内側は赤で、翼端タンク外側と垂直尾翼は青です。 この青はMr.カラー5番を使い
ましたが、これは隠ぺい力が弱く、タッチアップすると目立つのでグレイを混ぜた方が良いでしょう。
デカールはアズテックで、印刷は申し分ないのですがフィルムが弱く割れやすい性質があります。
 最終段階で脚柱などを取り付けますが、ドンピシャに決まります。 ただエアブレーキの作動機構は実機と
異なる形状でした。 これを正すのは大変なのでそのままにしています。

 このキットは同社の1/72航空機としては最初の製品であり、経験不足が理由の細かい問題点が多々あります。
しかし約30年ぶりの新製品であり、多少の問題点は我慢して作るべき価値があります。 作るときは実機の
リサーチをしておいた方が良いでしょう。 それから、このキットはテイルヘビーなので機首にオモリを入れ
るのを忘れずに。


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