Su-24M  1/72 ズベズダ 2010年10月24日完成


This article is the ZVEZDA Su-24M. The ZVEZDA sales old DMC's kit with new sprue. This sprue is parts of modern weapons.

The panel lines are engraved correctly again. The wings are fixed at full back position.

The colors of scheme are FS17875 and FS36375.

I used the Authentic Decals. But the quality is no-good. The film feel like old ESCI's one.

This kit has good style. If you add extra works, it will look very nicely.


 Su-24はロシア空・海軍やウクライナなどのロシア周辺国、イランなどでも運用されている攻撃機で、全部で
1000機近くが生産されました。 ロシアでは今後Su-34などに交替される予定ですが、他国ではまだまだ現役に
とどまるようです。

 キットは1990年代にドラゴン社から発売されたものですが、この金型は現在ロシアのズベズダ社に渡り、同社
オリジナルパーツが追加された状態で販売されています。 この作品もズベズダ社版でアンドレイさんからの
頂き物です。 キットの印象は当時の情報不足の状況を考慮すれば非常に良くできており、外形はほぼ正確です。
ただ、パネルラインは地上から見える部分は正確ですが、機体下面や主翼上面など近寄らないと調査できない
部分は相当に省略されていますので、図面を参考にパネルラインを彫り直す必要があります。 また、パイロン
と兵装の間に装着するアタッチメントもリサーチが不足していますので、こだわる方は自作する必要があります。

 キットのウリである可変後退翼の可動はあきらめ、後退位置で固定することにしました。 その代わりに
グローブ部と主翼の隙間を実機と同様に密着させることにしました。 それでも主翼は先にスジボリを済まして
から胴体に組み込むことになります。 まずグローブの下半分を胴体から切り離し、主翼を組み込んだら再度
接着します。 このときに隙間が無くなる様に調整すれば良いのです。 このキットで是非ディティールアップ
すべきポイントがノズル周辺です。 キットでは単にアイリスが並んでいるだけですが、実機はアイリスの外側
に筒状のカバーがあり、これが尾部胴体内側にピッタリと収まっています。 作品ではこのカバーをプラペー
パーで再現しました。 後部胴体上面にはチャフ/フレア放出器があるはずですが、キットでは省略されてい
ますので今回カッティングシートで再現しました。
 キットはMRやMKタイプとコンパチになっていますのでパーツが差し替えられていますが、自分のキットの
透明パーツはMR用のものが間違って同梱されており、レーザー照準器の窓パーツを自作しなければなりません
でした。 またズベズダ社で追加した武装パーツは最新のものですが、それぞれが一発だけのセットなので両翼
に装備できません。 せめて2発づつにするとか、このランナーを2枚セットしてくれたら有り難かったです。
オードナンスはグローブパイロンに3000リットル燃料タンク、胴体下面にKh-29Lレーザー誘導爆弾、主翼パイロ
ンにS-250FMロケット弾を装備させました。 グローブパイロンに燃料タンクを装備すると、大型の兵器は胴体下
に一発だけになってしまうところがこの機体の欠点の一つです。

 塗装はFS17875(Mr.カラー316)とFS36375(Mr.カラー308)の組み合わせで色調的には問題ないでしょう。 ただ
実機の画像によっては退色によって相当に水色っぽく見えるので、自分で調整するのが良いでしょう。 吹き付け
はマスキングの上からプロスプレーでやりました。 セオリーで言えば白の上にグレイを重ねるべきですが、
この機体の迷彩の場合マスキングの都合で後から白を吹き付けた方が楽です。 この作品では正直にセオリー
どおりに塗装してしまい、あとで後悔しました。

 デカールは別売のオーセンティックデカールを使用しましたが、印刷は良いもののフィルムが軟化剤の効かない
タイプのもので、シルバリングに悩まされました。 ちょうど昔のイタレリやエッシーのデカールに似た印象
で、かなりの難物です。 このため塗装表面に一度クリヤーを吹き付け、半ツヤ状態にしてからデカールを貼り
付けましたが、あまり効果はありませんでした。

 完成すると巨大で無骨なスタイルのフェンサーになります。 キットは古くてストレートに作るには少々
辛い内容ですが、基本形は良いのでディティールアップすれば見違えるように良くなります。 課題はデカール
ですが、キット付属のものの方がきれいに貼れるかもしれません。

 最後にこの作品を作るにあたり、たくさんの画像資料を提供してくださったMigSMT様にお礼申し上げます。


                         GALLERYに戻る


inserted by FC2 system