Funny Flanker  ローンスター 2013年1月29日完成


This is deformed Flanker kit produced by myself. The name of this kit is "Funny Flanker".

This kit is Desk Top Model. It has display stand but no gear and no tires.

I imported red star mark from 1/72 MiG-29,MiG-27 kits. The number "388" is from Italeri's kit.

If you like this article and want to get this kit, please ask me by e-mail.


 ハセガワの「たまごひこーき」シリーズが隠れたロングセラー商品であることは言うまでもまりません。 
今でもF-22ラプターやSu-33シーフランカーが新製品としてリリースされています。 さらに台湾のAFVクラブが
同様の商品をリリースしたり、海外のデカールメーカーが「たまごF-16」の別売デカールを発売するという動き
もあり、このデフォルメ商品が一つのジャンルを確立したと言っても過言ではありません。 実は1980年代、
他の国産メーカーもデフォルメ商品に乗り出した時期がありました。 しかしそれらがハセガワの「たまご
ひこーき」シリーズを除いて消滅してしまったのはゼンマイやはずみ車による走行ギミック、変形メカといった
付加機能を盛り込んだためです。 結局スケールモデルテイストな「たまごひこーき」が生き残ったわけですが、
その再評価に30年近い歳月を要したということです。

 評価の高い「たまごひこーき」シリーズではありますが、ハセガワ一社だけではロシアやイギリス機といった
マニアックな機体をキット化するのは期待する方が無理というものです。 そこで中国のマニアが自国のJ-10を
デフォルメし、レジンキットで発売しました。 これが自分に大きな刺激になり、この「ふぁに〜ふらんか〜
を開発するきっかけとなりました。 このシリーズは今後定期的に展開させます。

 開発をスタートさせたのは2011年のことで、側面のイラストを書き上げ、それから3面図を作り本格的に着工
しました。 胴体は断面を変化させたプラ板を等間隔に並べ、エポキシパテで肉を付けて整形しています。 
ノーズとジェットノズルは旋盤で削り出しました。 主翼、尾翼はプラ板を積層したものを整形しています。 
キャノピーは塩ビシートのバキューム成形品です。 なるべくシンプルな部品分割にして部品点数の減少に努力
しています。 またデフォルメという趣旨であるので細部の再現もある程度省略しています。 このようにして
原型を作り、これでシリコーンゴム型を作りました。

 レジンで複製したパーツで商品の完成見本を作らなければいけません。 それがこの作品ということになりま
すが、塗装はパッケージイラストに合わせて最初に西側に披露された「388号機」を再現しています。 塗料は
以前に作った「Su-30」で使用したものと同じですが、
デカールはまだ完成していませんでした。 そこで国籍マーク
は1/72MiG-29、MiG-27のデカールを流用しています。 388の番号はイタレリの1/72Su-27に付属するデカール
から流用しました。 話は前後しますが、レジンパーツは最初に脱脂のため洗剤で洗う必要があります。 乾燥後
全てのパーツにサーフェイサーを吹き付けます。 接着は瞬間接着剤またはエポキシ接着剤を使用します。 
パテは瞬間接着剤で代用します。
 
このキットは基本的にデスクトップモデルですので脚とタイヤがありません。 その代わりにディスプレイ
スタンドが付属します。 最初に胴体下のトンネル部分にアルミフラットバーをビス止めして、次にフラット
バーの反対側をベース板裏面にビス止めします。 これで一応の完成ということになりますが、ピトー管を自作
して追加しました。 もう少し凝りたい方はHUDを再現したり、Su-35に改造するといった楽しみ方もあるで
しょう。

 改造パーツではなくゼロからのフルキット開発というのはそれなりに労力のいることで、完成見本を眺める
と大きな達成感が得られます。 単純に素組みなら週末で完成できる簡単キットですし、改造も難しくないので
バリエーションを増やしたいアイテムです。 今後この原型をSu-34に改造して商品化しますのでご期待ください。


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