Funny Phantom  バンダイ改造 2015年1月20日完成


In late 80's, the BANDAI released deformed plane series which was named 'Gyro Plane'.

The 'Gyro Plane' could run by flywheel. But it isn't need for display model. The box arts were all excellent.

But real kits were terrible. I completed this F-4 phantom with many reshapes.

I removed original canopy and remade cockpit space again. And made VAC canopy by myself.

Fuel tanks and AAM-7 missiles are made by myself. The shark mouse is painted.

The pilot heads are made from BB bullets.




 1980年代後半、ハセガワの「たまごヒコーキ」と同じ頃にバンダイからも同様のプラモがシリーズで発売され
ました。 これが「ジャイロプレーン」シリーズでした。 ハセガワが無可動のディスプレイモデルだったのに
対し、ジャイロプレーンははずみ車で走行するギミックが内臓されていました。 ただし箱絵のイラストと中身
のギャップは激しく、キットは実機のイメージとはほど遠い造形である上にコクピットはソリッドでした。
今回のF-4ファントムはまだ良い部類の出来ですが、機首を延長してE型にしてコクピットを再現することを目標
にしました。 当初これを原型にしてレジンキット化することも計画しましたが、売れないジャンルの商品である
ことがわかったので製作は長期間ストップしていました。 これをワンオフで完成させたのがこの作品です。

 胴体の製作は背面と腹面の開口を塞ぐことから始めました。 幸いにも胴体後半と主翼の造形は悪くないので
形状をそのまま生かしました。 既存のキャノピーは完全に撤去し、E型っぽくなるように機首をエポキシパテで
肉盛りをして整形しました。 コクピットの空間を作り込み、キャノピーの形状をエポキシパテで作りました。
ファントムは複座なのでパイロットを二人内蔵させなければいけません。 必然的に前後に長いキャノピーに
なります。 このパテで作ったキャノピーを鏡面に仕上げてバキューム成形の原型にして、塩ビ板で本番のキャ
ノピーを作ります。 パイロットは6mmのBB弾を頭部にしています。 胴体、座席、バイザーなどはエポキシ
パテで簡易的に作りました。 キットのインテークは入口で塞がっているのでこれを除去し、パテで内側に肉盛り
をしてディティールアップしています。 スプリッターベーンはプラ板で作り直しました。 機首下のバルカン砲
フェアリングもエポキシパテで追加し、燃料タンク、胴体下に埋め込まれたスパローミサイルも自作です。
塗装はベトナム迷彩の筆塗りで、マーキングはジャンクデカールとインスタントレタリングを使用しました。
スタンドは「ふぁに〜ふらんか〜」のものを流用しています。

 ジャイロプレーンシリーズは機種選定がマニアックなのですが、肝心の造形がイマイチなのが残念です。 
しかし箱絵が良いので今回のように大改造して納得のいく作品にしてみたくなります。


 本来ならば気晴らしで作るようなジャンルの作品ですが、これをセミスクラッチで作るというのはストレスの
溜まることで、製作が長期間中断していたのも仕方のないことでした。 こういった中断したプロジェクトが
いくつかありますので、適当なタイミングで消化していきます。
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