Funny Tomcat  1/? ハセガワ・スクラッチ 2016年08月28日完成


I completed this deformed F-14A . The original kit is Hasegawa Egg Plane Series F-14.

But I don't like this kit. It doesn't look like F-14A. Especially the fuselage is too ugly.

Then, I decided to make a deformed F-14 after my own heart. First of all, I separated the fuselage in center line.

And next,removed under fuselage, shrunk total width, combined again with turned 'V'.

After then, put epoxy putty, shaped them to ideal form. The canopy is original VAC formed one.

Oh yes! This is F-14A after my own heart. Very cute and cool.


息抜きのつもりで定期的に作るデフォルメキットですが、なかなか満足できるキットが無いのが現状です。
ハセガワのたまごシリーズも「たまご」にこだわるあまり、逆に実機のイメージから遠のいている製品も
少なくありません。 今回のトムキャットにも以前から大きな不満を持っていました。 当時バンダイから
もジャイロプレーンシリーズというデフォルメ機のキットが販売されていたのですが、これも問題外の出来
でした。 ただ箱絵だけは非常に雰囲気があり、購入意欲をそそらせるものでしたが中身とのギャップの
大きさに落胆させられたものでした。(下の画像を参照。)
そこでハセガワの「うみたてたまごひこーき・F-14トムキャット」を大規模に改造して納得のいくデフォルメ
作品にしてみました。



  まず図面を作り、それに従い現状のキットの改造方法を
 検討します。 胴体を縦に真っ二つに切り、膨らんだ下面
 を切除します。 さらに中央胴体幅を縮めるために5ミリ
 ほど削り、インテークがハの字になるように再結合します。
 レドームを旋盤で作り、胴体に接着したら気が済むまで
 エポキシパテと溶きパテで整形します。
  コクピットのバスタブを作ったらキャノピーのオス型を作り
 ます。 バリアコートを塗布してからエポキシパテを盛り
 付けて、キャノピーの原型に整形し、クリアラッカーで鏡面
 に仕上げます。 これをオス型にしてバキュームフォーマー
 で塩ビ板を絞り、キャノピーを作ります。
  次にコクピット内の再現ですが、2人の搭乗員をタンデム
 に乗せると非常に狭くなります。 結果的に大きな人形は
 収まらず、頭部は6ミリのBB弾を芯にしています。
 これにエポキシパテを盛り付けて80年代のヘルメットに
 整形します。 胴体は5ミリの角棒を2本並べたものを
 削って適当に作っています。 座席はほとんど再現できま
 せんが、ヘッドレストだけはそれらしく作ってあります。
 計器盤のバイザーにはHUDの反射ガラスを再現しています。
  コクピットができたらキャノピーをエポキシ接着剤で
 接着し、硬化したらマスキングして再度仕上げの意味で
 エポキシ接着剤を盛り付け、余分を綿棒で拭き取ります。
  キットの垂直尾翼と燃料タンクは形状に不満があったので
 作り直しました。 ベントラルフィンも小さかったので
 増積しています。 胴体下面は物足りなかったので、フェニ
 ックスミサイルのパレットを自作して追加しています。
 しかしフェニックスミサイル本体は作っていません。 
 主翼グローブには対空ミサイルが搭載されますが、キット
 のミサイルはやはり不満が残るものです。 ただ、これを
 自作するのも大変なので、パイロンを修正しただけで流用
 することにしました。
  これまでのデフォルメ作品と同様にデスクトップモデル
 にするので脚関連のパーツは使用しません。 スタンドは
 いつもの自作品です。

  塗装はFS16440(Mr.カラー315番)の単色ベタ吹き付けで、
 細部の塗り分けはマスキング後に筆塗りしました。

  古いキットなのでデカールはフィルムがバラバラになる
 ほど劣化していました。 これは事前にリキッドフィルム
 で補強してから使いました。 また印刷も黄変していまし
 たがこれは対処のしようがありません。

  スミ入れとウェザリングは控えめに施し、垂直尾翼と
 パイロン、タンクを接着します。 ピトー管は虫ピンで作り、
 機首に埋め込みます。 コクピット直後の背面にVHFアン
 テナを追加すれば本体の完成です。 あとは仕上がった
 スタンドに取り付ければクールなデスクトップモデルに
 なります。

  夏休みのヒマつぶしのような作品ですが、とても楽しい
 製作でした。 形状も満足しているしハイビジ塗装が
 似合います。 やってみたいデフォルメ機ネタはまだまだ
 たくさんあるのでタイミングを見て取り組んでいきたい
 と思います。





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