MiG-29SE  1/72 ICM 2015年10月18日完成


This article is Peruvian MiG-29SE. This ICM's 9-13 spec kit is modified from the 9-12 kit by Italeri.

The dosal spine is extented. The panel lines are also corrected.


The canopy is still low. I changed it to VAC one made by myself. The pilot and seat are also changed to my resin parts.

The missiles and pylons are original nice one. The landing gears are original but too weak.

The exhaust nozzles are cheap. I changed them to the Italeri's parts. The two vertical fins are modified.

Synthetically this kit is not so good. But it is only one of 9-13 spec kit now.


 MiG-29SEはペルーで使用されている9-13規格の機体で、外見上9-12よりもドーサルスパインが若干膨らんで
いるのが特徴です。

 昨今のリメイクブームにあっても1/72スケールのMiG-29は取り残された機種で、いまだ決定版的なキットは
存在しません。 ほとんどのキットは1980年代に発売された9-12規格のキットで、それぞれがなんらかの問題を
抱えています。 今回製作したICMのキットはイタレリの9-12のキットをベースに9-13規格に改造したもので、
ドーサルスパインを膨らませたりパネルラインを修正したりしています。 しかし低すぎるキャノピーはその
ままだったり、逆に改悪された部分も少なくありません。 コクピットの計器盤と座席はチープに改悪されて
おり、作品ではイタレリの計器盤パーツと自前のレジン製座席を使っています。 キャノピーはMiG-29SMT用の
バキュームキャノピーを使用しています。 インテークはイタレリを基にちょっと構造を変えていますが、
改良という感じではありません。 水平尾翼はわざわざ別パーツ化されていますが、あまり意味はありません。
垂直尾翼はアンテナ類が追加されています。 ジェットノズルはオリジナルですが出来は良くありません。
作品ではイタレリのノズルを使っています。 脚柱とタイヤはオリジナルですが、繊細すぎて強度に不安があり
ます。 脚扉はイタレリのコピーです。 ミサイルとパイロンはオリジナルで、大変良い出来です。 基本的に
コピー商品なので接着面が荒れていたり、ダボが入らないところがあります。 仮組みと調整は必須です。
キットは垂直尾翼が別パーツなので胴体との接合線が残ってしまいますが、実機の場合垂直尾翼と胴体は一体
なのでこの接合線は存在しません。 そこでMiG-29UBと同様に塗装後に接着して接合線をパテで消し、再度塗装
するという面倒な手順で組み立てました。 機首のピトー管はマスター社の真鍮製のものを使っています。

 ペルー空軍の塗装はライトグレイにグリーンの迷彩で、機体によってパターンが異なります。 たくさんの
画像でこの045号機のパターンはある程度判明しましたが一部は推測です。 ライトグレイはエアクラフトグレイ
(Mr.カラー73番)、グリーンは薄松葉色(Mr.カラー319番)を使用しました。 塗装は浮かしマスキングとプロ
スプレーです。

 デカールはFCM社の別売デカールですが、OA-4ARで使用したデカールの残りです。 このデカールはニスが
剥離する欠陥があったので事前にセロテープでニスを除去し、代わりにリキットデカールを二度塗りして再生
しました。 この対処は大成功で、マイクロスケール社の製品に匹敵するデカールに生まれ変わりました。
最後に半ツヤでトップコートすれば完成です。

 イタレリ製品をベースにしながら「イタレリのコピー」と言われないように無理をして「違い」を出した
部分が多々あり、これが改悪というべき印象になっています。 しかし肝心の9-13としてのシルエットは良好
で、9-13を作るのならこのキットを選択すべきでしょう。 どこかでMiG-29シリーズの決定版を出してくれる
ことを切望しています。


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