MiG-15bis  1/72 ホビーボス 2009年 7月25日完成


This is the 1/72nd scaled HobbyBoss MiG-15bis kit. The impression of this kit is totaly excellent.

But it has some pretty error. For example, the pylons for fuel tank are not included. I made them by myself.

The external form is correct. Panel lines are engraved sharply. The accuracy of parts is nearly perfect.

Inside of wheel box and speed-brake are made accurately. I added wire-antenna finaly.

You must not forget to set 6grams weight in the nose. But you must be build this kit with fun.


 ミグ15はいわずと知れた初期のソ連機の代名詞的存在です。 キットも多いのですが、
本命と思われたドラゴンのキットが外形に問題があることがわかり、古いKPのキット
が最良と言われてきました。 しかし最近「ホビーボスというメーカーのミグ15が良い」
という噂を知り、さっそくヤフオクで入手し実際に作ってみることにしました。

 キットは3次元CAD設計とスライド金型を駆使し、「組み立て簡単で忠実」を具現化
した意欲的な製品です。 部品数は極めて少なく、嵌め合いは良好、型ズレも小さい。
細部は極限的に精密に再現されており、外形も正確です。 しかし単純ミスや不可解な
点も多く、ダメ出しをする責任者が不在なのか?と想像してしまいます。

 座席は1体成形ですが背面まで再現されており、良い出来です。 コクピットはバスタブ
タイプで、サイドコンソールの構造も再現されています。 しかし計器盤は彫刻がまったく
無く、デカールも用意されていません。 仕方ないので照準機を含めて自分で再現しました。
このバスタブをインテーク内部パーツと合体させるのですが、この際に6g程度のおもりを
仕込んでおきます。 組み立て説明図には記載されていませんが、この機体はひどいテイル
ヘビーなのです。
 排気口は内部が精密に彫刻されていますが、エッジが分厚いので内側を削って薄くして
おきます。 胴体は珍しい上下分割ですがピタリと合います。 しかしインテークから
機首内側がモロに見えるので非常に残念な気分になります。 特に銃身パーツを差し込む
部分の構造が目立ちますので、胴体を組み立てる前に平滑に削っておくと良いでしょう。
 胴体を組み立てたら念入りにヒケをチェックし、パテ修正しましょう。 銀塗装は下地
の凹凸やキズが目立ちますので根気良く仕上げます。 パネルラインは概ね正確ですが、
忘れられているラインやミスもありますので、チェックして修正します。
 兵装は機銃と2種類の400gタンクのみですが、画像のタイプには取り付けパイロンが
セットされていません。 完全に忘れられているので自作しました。
 塗装はサーフェイサーのあとに銀(8番)を吹きつけ、クラシックシルバー(411番)
などでアクセントを加えました。 表面をトーンの異なる銀でドライブラシをかけたり、
1200番のペーパーでスリ傷を加えたりしてリアルにしていきます。 さらにスミ入れし、
ウェザリングで仕上げました。 小物パーツ類の色はその運用国と時期によって違いが
ありますので資料を参考にしましょう。
 付属のデカールはシンプルな構成ですが優秀な品質で、デカール軟化剤も良く効きます。
作品のインテークの赤もデカールですが、見事に仕上がりました。
 最後に張り線とアンテナ、銃身パーツなどを固定して完成ですが、銃身パーツは正確な
位置に固定するのが難しいので摺り合わせをしたほうが良いです。

 ちょっと技術レベルのバランスが悪い印象のキットですが、基本が優秀だけに楽しめる
キットです。 上記の地雷的不具合も事前にわかっていれば難なくクリアできるでしょう。
ちょっとした息抜きで作れる、おすすめのキットです。


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