Mirage F1JA 1/72 エレール 2015年08月07日完成


This is old Heller's kit. This kit has truely shape but detail is very poor. I build this with a long time.


The panel lines are engraved. Many air inlets and outlets are remade. Gun barrels and ports are remade with brass pipe.

MATRA R550 AAM are from Heller's NATO weapons set. Python 2 AAM are copied resin parts by myself.

The maximum problem is these main gears. It is not easy to fix. The shape of them are poor too.

My brazillian friend presented this rare decal produced by the Syh@rt. This is a nice and beautiful.



 エクアドル空軍では1979年からミラージュF1を使用しており、2009年に運用30周年記念塗装機が企画されました。 
この機体を再現します。


 エレールのミラージュF1は1978年に複座型とのコンバージョンキットとして開発されました。 その後単座型
のみのキットになったり、新しいパーツを追加したりして現在も販売されています。 キットは全体のデッサン
は良いものの細部の再現が悪いのでかなり見劣りします。 前述のとおり複座型とのコンバージョンキットだった
ので胴体は不必要に分割されています。 これを隙間なく組み立てるにはすり合わせとパテ修正で多くの時間を
要します。 なお、エレールのプラは軟らかいので溶きパテをメインに使用しました。



 キットのパネルラインは凸なのでスジボリに直し、各部をディティールアップしました。
画像A
 前脚収納庫直後の排気口はプラ板で作り直しました。 ガンポートも真鍮パイプを埋め込み整形しています。
画像B
 機体下面の各種エアインレット/アウトレットはほとんど無視されていますのでプラ板で作り直しました。
 エアブレーキは穴あきの別パーツですが、その穴の一部をを針ヤスリで長穴に修正しています。
画像C
 機首の補助ピトー管は自作です。
画像D
 ノーズのピトー管はマスター社の真鍮製のものを使いました。 非常に良い出来で価格も手頃です。
画像E
 機関砲身はウェーブの真鍮パイプで作り直しました。
画像F
 座席はハイテック社のレジンパーツです。 コクピット内に納まるか不安でしたがピッタリでした。



画像G
 キット付属のマトラR550AAMは出来が悪いので、同じエレール社のNATOウェポンセットのものを使用しました。 
 このセットは各フィンをエッチングパーツで再現したものですが組み立てが非常に難しく、仕上がりもあまり
 良くありません。
画像H
 エクアドル空軍ではフランスとは別にイスラエルのパイソンAAMも使用しており、これを再現するのがポイント
 の一つと考えました。 幸いにも在庫のキットの一つにパイソンUが含まれており、これをコピーして使いました。

 塗装は胴体下面にFS26440(Mr.カラー325番)を吹きつけ、上面はFS34258とFS34079(Mr.カラー309番)の迷彩です。
このFS34258はドンピシャな塗料が無いのでFS34102(Mr.カラー303番)に白を加えて調色しました。 垂直尾翼と
ベントラルフィンは黄橙色に仕上げるので白のサーフェイサーで下地塗装をしておきました。

 デカールはブラジルの友人からの贈り物で、フランスのSyh@rt社のものです。 このデカールは糊やフィルムの
品質は良好でデカール軟化剤も良く効きますが、下地が透けて見える欠点があります。 主翼上面の国籍マーク
はこの欠点のためFCM社のデカールを使用しています。 肝心の垂直尾翼の大判マーキングはヘビのイラスト部分
のみ低温カラーレーザー(?)印刷の別物で、チェッカー柄の上に貼り重ねるようになっています。 この部分は
凹凸に馴染ませるのに苦労しますが、シルバリングもなくうまく仕上がりました。

 最終段階で脚パーツを胴体に取り付けるのですが、これが角度が曖昧で接着も不安定なため苦労します。 形状も
イマイチなのでこのキット最大の問題点かもしれません。

 いつもよりも手間がかかった製作で時間もかかりましたが、手応えのある作品になりました。 最初からデッサン
が間違っているキットとは大違いで、完成後のイメージは良いです。 頂き物ですが、希少なデカールを充分に
活用できたし、こういったスペマーデカールを貼ること自体初めての経験でした。 いずれハセガワかエアフィッ
クスのミラージュF1にも着手しますが、どちらも似たようなキットというのが憂鬱ですね。 それまでに新金型
製品が発売されることを望んでいます。


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