Mirage F1CR 1/72 エッシー 2010年12月24日完成
This is a Mirage F1CR by old ESCI. This kit is very rare. Because the ESCI failed after a few years the kit releasing.
Also this kit has special feature. It is engraved panel lines. The another kits have rised lines.
But it is big mirage. This kit has many big problems like F-18. There are no reason to get this kit.
The biggest problem is the CANOPY looks so poor. And wings are small a little.
This style is on operation daguet in 1990. The AAMs, ECM pod, Chaff pod and Recon pod are inported from another kits.
1960年代は世界的に垂直離着陸機と可変後退翼機が注目された時期でした。 フランスはそれまでのミラ
ージュⅢ戦闘機の後継機を策定しているころで、当然この機体もいずれかの新技術が盛り込まれると見込まれ
ていましたが、フランス空軍（というよりもダッソー社）はより堅実で現実的な小型の単発後退翼戦闘機を
選定しました。 これがミラージュＦ１です。 初期の機体はF1Cと呼ばれましたが、すぐに空中給油プロー
ブを機首に取り付けたF1C-200が登場し、80年代には偵察任務にも使えるF1CRが開発されました。 1990年に
勃発した湾岸戦争では多くのF1CRが砂漠迷彩を施し、偵察・攻撃任務に従事しました。
キットは９０年代に発売されたエッシーのキットで、同社倒産の２～３年前の発売だったためにあまり
多く販売されませんでした。 しかも数あるミラージュF1キットの中で唯一のスジボリということで、オーク
ションではプレミア価格で取引されていました。 しかしその人気に疑念を抱いていたので、その実態を
明かすべくこのキットの着工に踏み切りました。
エッシーという会社のキットはもともと当たり外れが大きいのですが、結論を先に言えばこのキットは
間違いなく外れです。 しかも修正できないようなミスだらけで手に負えません。 以下に思い付いた点を
列挙します。
1.後部胴体断面が角っぽい。
2.ノーズが単純な円錐形。
3.キャノピーの側面形がおかしい。
4.ウインドシールド幅と長さが大き
すぎる。
5.コクピットが小さすぎる。また、
座席も同様に小さい。
6.主翼、水平尾翼が小さい。
7.主翼前縁が分厚い。
8.ジェットノズルのモールドが消え
かかっている。 また、胴体にはま
らない。
9.燃料タンクがパイロンと結合できない。
10.CRというバージョンにもかかわ
らずアクセサリーは爆弾と燃料
タンクのみ。
11.etc
他のモデラーの作例を事前に見て
いたので「どうすればかっこよく
仕上げられるか？」を検討し、上記
の2,3,7,9,10については対処し、他はスルーすることにしました。
他のディティールアップポイントは
A.主翼付け根にUVパテを盛り付けて
整形。
B.ドラッグシュート収納部をフレア
収納筒に交換。
C.胴体下面のエアスクープ類は自作。
D.翼端AAMとランチャーはハセガワ
のキットから移植。
E.ECM,チャフポッドはレジン複製品
及び自作。
F.偵察ポッドはエレールのキットの
パーツを改造したもの。
G.パネルラインはスジボリだが浅い
のと、一部間違っているので彫り直し。
塗装はMr.カラー73番、313番(FS33531)
321番(三菱F-1黄土色)の組み合わせで、ボカシは浮かしマスキングとエアブラシです。
デカールはキット付属のものをメインに不足分はハセガワのデカールで補いました。 ただしエッシーの
デカールは軟化剤の効かないフィルムを使用しており、シルバリングが発生しやすい厄介なものです。
最後にツヤ消しのトップコートを吹き付けますが、Mr.カラーのスーパークリヤーつや消し(182番)をそのまま
使用すると表面がガサガサした感じになりますので、若干量のクリヤーを混入させた方が仕上がりが自然です。
完全に期待外れな印象のキットですが、完成すればシャープなミラージュＦ1以外に見えません。 個性的な
砂漠迷彩もキマっています。 しかし作るためにこのキットを購入する必然性はないでしょう。 オークション
で見かけても冷静な気持ちでスルーするのが正しいです。
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