MD-500E 1/72 プロフィライン ２０１４年１０月３０日完成
This is the PROFILINE's 1/72nd MD-500E. This kit was released in 2010 from Czech republic.
I was surprized at clear cabin parts. And it has no pins and holes for assemble. Even there is no hole for rotor mast.
So that assemble is very hard. The biginners must not buy this kit. But it has very excellent decal like the Microscale's one.
The decal has 12 kind of markings. It's a gorgeous! I selected the Mexican NAVY's one. This insignia is very rare.
Synthetically this kit is poor. But decal is very excellent.
MD-500EはヒューズOH-6Aから派生した民間型の機体で、1982年から生産が始められました。 形状的にはＴ型
尾翼と5枚のメインローター、尖った機首が特徴です。 すでに30年以上経過していますが、現在も生産され
各国の軍隊や警察にも採用されています。
丸い機首のOH-6Aを作ると尖った機首のMD-500Eも作りたくなるのですが、これがまた当時まったく発売される
気配がありませんでした。 一時はキャビンを塩ビで絞ってスクラッチしようか？と考えたほどです。 しかし
2010年に突然チェコのプロフィラインという新興のメーカーからMD-500Eを含む最新のカイユースシリーズが
数種類リリースされました。 当然これにすぐに飛びついたわけですがこれがトンデモキットで、着手する
のを躊躇していました。 詳しい実態はこちらをご参照ください。 作るつもりはなかったキットですが、ブラ
ジルのモデラーと親交が深まり、ラテンアメリカの機体を作ると約束してしまったために急遽着工が決まりました。
何しろこのキットには豪華なデカールが付属しており、ラテンアメリカのマーキングが豊富だったのです。
中でもマニアックなメキシコ海軍機のマーキングを選択し、着手しました。
透明パーツで成形されたキャビンはドアが別パーツですが、これらを全て閉じた状態にすることから始めます。
当然ピタリとは収まらないので摺り合わせ調整をして接着します。 キャビン内側には帯電防止剤を塗っておくと
ほこりの付着を低減できます。 インテリアパーツは細かく再現されているので素組みですが、やはりキャビン
内には収まらないので調整が必要です。 ローターマストの穴とスキッドの取り付け穴はキャビンを貼り合わせる
前に開口してしまします。 これは切りくずが内部に残ることを防ぐ配慮です。 キャビンの接着面は凹凸が
あるので貼り合わせる前にペーパーの上で削り、平面を出しておきます。 キャビンを貼り合わせるときは隙間
が生じないように万力などで押さえ込んでおきましょう。 キャビンを貼り合わせても形状が悪くてヤスリで
仕上げないと滑らかな曲面になりません。 研ぎだすことを覚悟して思い切ってヤスリで曲面に仕上げていき
ます。 キズだらけの窓はモーターツールで丹念に研磨していきます。 スキッドは足の短いものを選択します
が、取り付けのダボが無いので1mmの丸棒を埋め込んでおきます。 スキッドの平行と足の角度を合わせて固定
するのは困難なので治具を作って固定します。 メインローターはブレードが別パーツなのでやはりスチレン
ボードで治具を作り、平面と角度を出した状態で接着・硬化させます。 テイルフィンもイモ付けなのでダボを
埋め込んでおきます。 テイルフィンの小翼は分厚いので0.3mm厚のプラ板で作り直しました。
塗装はサーフェイサーの上にインディブルー単色吹きつけです。 黄色い部分はデカールを使用しました。
細い窓枠は塗装したカッティングシートを貼り付けています。
デカールはマイクロスケール社のものに似た品質で、ニスの余白が大きいですが印刷が良く、軟化剤も効きます。
仕上げのトップコートは吹き付けていません。
新興メーカーとはいえ、作りやすさをまったく考慮していない製品で、高いスキルがないと完成できないと
思われます。 ただデカールだけは高く評価できるので、これを目的に購入するのはアリです。 AZmodelからも
後発でMD-500Eが発売されているのですが、こちらも別の意味で難有りのようです。
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