Lancaster Bomber 1/? MENG KIDS 2015年08月12日完成
This is deformed Avro Lancaster model kit by the MENG KIDS. This kit is easy-build and not use grue.
The parts are molded in black, dark yellow and clear. The marking is sticker not decal.
The accuracy of parts are quite excellent. I didn't feel mental stress when build this.
I painted by brush for dark green scheme. The surface of sticker is finished in non glossy.
I needed 3 days for build. This is a enjoyable and comfortable kit. You must be like this.
近年、中国系プラモメーカーの技術の進歩はめざましく、中空の主翼を一体成形で作るような製品も登場しました。
このような技術を駆使して初心者向けスナップキットを作るというコンセプトの製品が出現しました。 それが
MENG KIDSというシリーズで、ＷＷⅡ爆撃機のデフォルメキットであることが特徴です。 もともと1/35 AFVシリ
ーズで定評のあるメーカーなのですが、1/72の旧日本陸軍の試作機やF-102を発売したことでヒコーキモデラー
にも認知されることになりました。 今回お世話になっている知人からの御厚意でこのランカスターを譲っていた
だき、息抜きを兼ねて早速作ってみることにしました。
まず結論から言ってすばらしいの一言です。 金型の限界に挑戦するような成形が随所に見られ、胴体下部は
黒の樹脂で一体成形です。 水平尾翼はもちろん、垂直尾翼までもこれと一体に成形されています。 エンジン
ナセルの吸気口はスライド金型で開口されています。 胴体上面と主翼上面は実機同様のミドルストーン色で成形
されており、ダークグリーンで迷彩を入れればＯＫです。 キャノピーは内側からはめる構造ですが、ドンピシャ
に収まります。 各パーツの合わせは良く、隙間や段差、ヒケもほとんどありません。 部品分割も良く考えら
れています。 ゲートは限界的に小さく、手でポロポロと部品をランナーから外すことができます。 結果的に
ゲート処理はほとんど不要です。 マーキングはデカールではなくシールですがツヤ消しなので目立ちません。
全体のデフォルメはツボを押さえたすばらしいデザインです。
部品の分割上仕方の無いことですが、水平尾翼上面は黒のままです。 ここはミドルストーン色のシールが用意
されていますが、この作品では塗装しています。 主翼端の下面は逆に黒ではなくミドルストーン色になって
しまいます。 ここも黒のシールが用意されていますが、塗装で対処しました。 ホイールは銀、プロペラブレ
ード端は黄色で塗装しています。 機銃は銃口が無いのでピンバイスで窪みをつけ、ガンメタルで塗装しました。
エンジンナセルの排気口は焼鉄色で塗装しています。 迷彩はダークグリーン(Mr.カラー23番)の筆塗りですが、
ムラ防止のためにリターダーを混ぜています。
マーキングは前述のとおりシールなのですが、デカール同様に透明な余白をカットした方が良いし、エンジン
ナセルのシャークマウスは余白が邪魔でカットする必要があります。 シールは粘着が強いので剥がれることは
ありませんが、貼る部分の脱脂をしてから貼った方が良いでしょう。
最終段階で各部を組み立てることになりますが、はめ合わせがタイト過ぎて大人のパワーでも苦労する部分が
あります。 慎重にやらないと他の部分を破損することになりますので注意が必要です。
金型技術の進歩と共にキットの価格も高騰していますが、「たまごひこーき」の新作が1000円を超えることを
考慮すればこのシリーズが2000円を超えるのも仕方のないことかもしれません。 個人的にその価値はあると
思います。 不満があるとすればシールの余白ですね。 もうすこし小さくして欲しかったです。 欲を言えば、
ダークグリーンの迷彩パターンもシールで再現して欲しかったですね。 なにはともあれ３日間で完成し、とても
楽しめるキットでした。 置物としても見栄えがしてとてもいいです。 こういうコンセプトのキットはタミヤで
開発して欲しかったというのはダメですかね？
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