BAe Hawk T.1A  1/72 エアフィックス 2011年1月26日完成


I built old Airfix kit. But this is so good kit. I think the impression was very nice in those days.

But this kit is model of prototype. I added fences and buffet strips on the wings.

There are no instrument panels and side consoles. I added them by myself. The ejection seats and pilots are resin parts.

I painted it all black and coated clear thickly. But it needs very long time to dry. After then, I sanded and polished well.


 イギリスのホーク練習機4機目は現在RAFで運用されているオールブラック塗装の機体です。 RAFの
ホーク練習機は就役直後は赤/白/グレイのトレーナー塗装でしたが、80年代になると有事の際には戦術機を
補助する任務を与えられ、戦術機と同じ迷彩塗装になりました。 しかし、90年代になり旧ソ連の崩壊を受
けて冷戦が終結すると、RAFは全ての練習機をグロスブラック一色にする決定を下します。 これが現在に
至るオールブラック塗装です。

 今回のキットはイギリス本国のエアフィックス社の旧金型のもので、実機の試作機(XX154)をモデライズして
います。 試作機のモデライズであることと非常に古い製品ではありますが、実に気合のはいった内容であり、
プロポーションもよく再現されています。 仕方のないことですが、パネルラインは細い凸線で、かなり省略
されています。 オールブラック塗装にするとスジボリが目立ってしまうことがわかっているので、今回はこの
凸のパネルラインをすべてペーパーで削り落とし、新たにパネルラインを彫り直すことはしませんでした。 
ただしツヤ有り塗装はヒケが目立つので、徹底的に修正しました。 

 コクピット内は計器盤の表現が無く、サイドコンソールもありません。 計器盤には別売デカールを貼り付け、
サイドコンソールはバルサ板で作りました。 座席とパイロットはいつもの自前のレジンパーツです。
ホーク練習機はひどいテイルヘビーなので機首内部におもりを必ず入れておきます。 主翼にはフェンスが
無いのでプラ板で自作し、取り付けました。 ボーテックスジェネレーターも有りませんが、これは無くても
目立たないので省略しました。

 問題の塗装は最初にサーフェイサーを吹き付け、下地を徹底的にチェック/調整します。 その上にツヤ有り黒
を2回吹き付けます。 それが乾燥したらデカール貼りですが、今回使用したエクストラデカールのRAFアップ
デートには細かいデータ類が付属していないのが落とし穴でした。 通常のパターンと異なり、白文字のデータ
は他のホーク練習機の別売デカールの中に含まれていないのです。結局ジャンクデカールから似たものを探し出し、
どうしても見つからないものは塗装で再現しました。 デカールを貼り終えたらクリヤーの吹き付けですが、
最初の一回目は軽く霧がかかる程度にしておきます。 2回目以降は厚吹きでOKですが、3回目で軽くペー
パーをかけて凹凸を消しておきます。 それから更にクリヤーを3回吹き付け、1週間以上乾燥させます。 
実は今回自動車用のコンパウンドを試すつもりだったので、クリヤーも自動車用(ホルツ)のスプレーを使用し
ました。 3M社のコンパウンドはすばらしいのですが、この自動車用のスプレーは乾燥が遅いです。 10日
経過しても強く握ると指紋が残ることがありますので、時間に余裕があるのなら2週間〜1ヶ月待った方が良い
でしょう。 研ぎ出しに話を戻しますが、最初は1000#程度のペーパーで凹凸を消します。 そのあと徐々に
細かいペーパーで仕上げていき、最終的には3000#程度で終えます。 次にコンパウンドで研磨していきますが、
細部は綿棒につけたコンパウンドで仕上げます。 コンパウンドの性能が良くても時間と根気が必要な作業です
ので、じっくり撫でるように仕上げていくのがコツです。 イライラして強くゴシゴシこすると今までの努力が
パーになることもありますのでくれぐれも注意してください。

気休めで作った作品ですが、このクリヤーの乾燥が速ければ1週間以上早く完成できたでしょう。 ミニカーの
プロモデラーがクリヤーの乾燥に2〜3ヶ月かけることは知っていましたが、今回の製作を通して納得させら
れた次第です。 完成するとスマートなホーク練習機が再現できていい感じです。 確かにこのオールブラック
塗装の場合はスジボリが無い方が自然ですね。


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