BAe Hawk Mk53  1/72 エアフィックス 2010年7月3日完成


The Airfix released 1/72 BAe Hawk kit by new tool in 2009. I built it to check the quality.

The panel lines are engraved heavily. The jet nozzle was very poor. I shaved the lip thinly.

The ejection seats and pilot figures are poor. I changed the ejection seats to fine resin parts.

I used the decal by the Scale Nutz Productions. The quality of the decal was very good.

Overall this kit is for biginner. But appearance is good.


 BAeホークはイギリスにおいて1970年代に開発されたジェット練習機です。 すでに30年以上
のキャリアを持つ機体ですが世界各国で採用され、現在も進化を続けて生産されている傑作機の
一つです。 インドネシア空軍はこのホーク練習機(Mk53)を1980年代に導入し、パイロットの養成
に使用していましたが、現在はすでに引退しています。 しかしこの後継機に採用したのはこの
ホーク練習機を近代化したMk109でした。 つまり、2代に渡ってホーク練習機を使用しつづけて
いるわけで、いかに優秀な練習機であるかを物語っています。
 キットは2009年に新金型で発売されたエアフィックス社の製品で、旧製品(試作型のモデライズ)
を量産型にリメイクしたものです。 近代的なCAD設計による新製品ですので、期待が大きかっ
たのですが、実際は旧製品の悪いところをそのまま継承していたり、パネルラインが省略されて
いたりで完全に期待外れなものでした。 ただ全体のスタイルは良好で、脚などの小パーツの組み
立てもドンピシャに決まる点は大きく評価できます。
 計器盤はデカールによる表現ですが、サイドコンソールのデカールは用意されていません。
射出座席の出来は良くないので別売のレジンパーツを使用しました。 珍しくパイロット人形が
付属していますが、チンパンジーのようなサイズなので使えません。 バスタブの前方の床に
鉛おもりを5g程度入れておきます。 これを忘れると尻餅状態になりますので要注意です。
コクピットのユニットは胴体内部にピッタリと納まります。 胴体と主翼には一部ヒケがありま
したので瞬着で埋めました。 全体にヘビー気味なパネルラインが彫刻されていますが、太すぎる
部分は一度埋めてから彫り直すことをお勧めします。また、不足しているパネルラインは図面を
参考にして追加しました。
 キットにはレッドアローズ塗装のためのデカールが付属しますが、今回はスケールナッツ社
(シンガポール)の別売デカールを使用し、インドネシア空軍機を再現することにしました。
塗装は最後期の仕様で、BS381C/637とFS36375の組み合わせの迷彩です。 これを浮かしマスキ
ングとエアブラシで再現しました。 英国と米国の塗料の組み合わせは例が無いのですが、ドン
ピシャな色調でした。 スケールナッツ社のデカールは印刷/フィルム/糊ともに良好で、マイクロ
スケール社に匹敵する品質でした。
 新金型ということで期待させられましたが、あくまでも初級者向けのキットでした。 ただ、
作り込めば充分に見応えのある作品に仕上げることはできそうです。 イタレリのキットと比較
するのも面白いでしょう。


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