F-16XL#2 1/72 LoneStar 2013年05月20日完成


I built this F-16XL ship 2 from Hasegawa's kit with my original resin parts.

This fuselage and wings are casted in one piece. The decal is printed by Micro Dry Printer.

Intake and landing gear, wheels, doors, canopy, and more parts are imported from Hasegawa's kit.


The hip-up tail and marking of under fuselage are reappeared completely.




 F-16XLの2号機は極端に画像や資料が少なく、単座の
 1号機に比べてマイナーな存在でした。 特にF-111
 の後継機選定に参加したフェリスカモフラージュ塗装
 の機体は知らない方も多いと思います。 これは色調
 は不明ながらも4色のグレイを大胆に斜めにグラデー
 ション状に並べたもので、機体上面と下面はまったく
 同じパターンです。 おまけに偽キャノピーや垂直
 尾翼の影まで描かれており、空戦時の機体の姿勢を
 把握し難くしています。 このように非常にユニーク
 な塗装ですが、自力で再現するには難しいことでした。
 そのためF-16XL2号機のキット化の要望は多く、海外
 のディーラーからもリクエストされていました。 
 今回はそういった要望に応える形で製品を開発しました。

  改造キットの内容は一体成形の胴体と前後の座席、
 前後の計器盤、パイロン、ランチャー、エンジンノズル
 垂直尾翼、MDデカール、ラインデカール、組み立て
 解説書、塗装図などが梱包箱に収められています。
 製作の際は別途ハセガワの1/72F-16の複座型を準備
 します。 ハセガワのキットからはインテーク、キャ
 ノピー、脚パーツ、燃料タンクなどを流用します。
 そのほかにAIM-120ミサイル4本とAIM-9Lミサイル
 2本もウェポンセットなどから調達しておきます。
 
  組み立ては1号機と同様に極めて簡単ですが、燃料
 タンク専用パイロンはダボもなく、主翼下面にイモ
 付けなので注意が必要です。 取り付け位置を正確に
 マーキングし、接着面の塗料を剥がしてから瞬間接着
 剤で固定します。

 塗装は最も暗いグレイがFS36081、次に明るいのがMr.カラー13番、次がFS36270、一番明るいグレイがFS36375
を吹き付けていますが、どうもFS36081は暗すぎるようです。 そのため改造キットの色指定はイメージに近い
色調になるように変更しています。

 デカールは今回もk-sinさんにお願いしたMDデカールです。 グレイを白黒のドットで再現するのではなく、
グレイのインクリボンを作って印刷してもらいました。 デカールのデータを作る時点で完全に忘れていたので
すが、下面の脚扉に貼り付けるデカールは分割されていません。 塗装図の指示に従って切れ目を入れてから使用
することになります。 フィルムはやや硬めなので軟化剤とリキッドデカールを使ってきれいに貼り付けましょう。
ウォークウェイを示す細いライトグレイのラインは塗装したベタデカールをカッティングマシンでストライプ状
にカットしたものです。 最初から余白が無い分切れやすいので注意して貼り付けます。

 小さなブレードアンテナ類はプラ板で自作することになりますが、組み立て説明図に従って取り付けます。
最後にディティールアップとして機首の計測プローブを自作しました。 真鍮線と真鍮パイプを組み合わせて
ハンダ付けで組み立てる非常に繊細でハードルが高い工作ですが、完成時の雰囲気は格段に良くなるので挑戦
してみてください。

 この原型を作る前は1号機の機首を交換するだけで済むだろうと思っていましたが、実際は上下で切り替える
ラインが異なるし、コクピットの空間も大きくなるので予想外に難航しました。 その甲斐あって機首形状は
満足できる仕上がりです。 わずかにヒップアップしたジェットノズルも実機の特徴を捉えています。
ご自分でこのマニアックな機体を作りたい方、またさらにマニアックなNASA実験機に改造したい方はどうぞ
購入ご検討ください。


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