F-16DSI 1/72 ハセガワ改造 2015年03月16日完成


This is the sample model of 'F-16DSI conversion kit'. The basic model is HASEGAWA 1/72nd F-16CJ block50.

The real F-16DSI was reshaped from block30 in 1996. It had unique diverterless supersonic inlet.

The conversion kit has 2 pieces of inlet parts and MD decal. To set them is very easy and comfortable.

I used Epoxy Glue to fix the inlet parts. But used quick glue to fix front gear.

Making long probe tube on nose was very hard. It is not included in the conversion kit.



 通称F-16DSIとは1996年にF-16C Block30の一機にダイバーターレスインテーク(Diverterless Supersonic Inlet)
を装着した機体で、従来型のインテークとの優位差を検証する目的で作られました。 この種のインテークは構造
が単純・軽量で、しかも前面のステルス性向上に寄与するとして注目されましたが、高速性能を重視しないF-16へ
の採用は見送られました。 しかしそのデータはF-35開発に活用されました。

 F-16ファンにとってこの機体は是非作ってみたいバージョンの一つでしたが、一機のみの実験機で知名度も低い
し、画像や資料も極端に少ないため容易に手が出せないものでした。 しかしある程度の資料が揃い、再現できる
見込みがついたため商品化することにしました。 これが「F-16DSI改造キット」で、これの作例として着工した
のがこの作品です。

 前述のように実機はF-16C Block30を改造していますが、ノズルと垂直尾翼さえ間違わなければ違和感はあり
ません。 作例ではF-16CJ Block50を使用していますが、厳密に再現したい方は資料を参考に改造してみてください。
DSIの改造パーツは2個のパーツで、離型剤を除去してサーフェイサーを吹き付けて内側を白で塗装してから胴体
に接着します。 このときに機体下面色との塗り分け部をマスキングしておくと後の作業が楽です。 DSIのパーツ
は先にバンプを胴体にエポキシ接着剤で接着します。 パーツは胴体にピッタリフィットしますので、はみ出た
接着剤は綿棒で拭きとっておきます。 バンプが固まったらインテークパーツを接着します。 あとはキットの
組立て説明書に従って作ればOKです。 垂直尾翼には同梱のMDデカールを貼り付けますが、先にスミ入れをして
からMDデカールを貼り付けます。 MDデカールのインクはエナメルシンナーで溶けるので要注意です。 それから
MDデカールはベタニスですのでマークの輪郭でカットしてから水に漬けて貼り付けます。 
この作例で一番大変だったのは機首の計測プローブで、真鍮パイプ・真鍮線・エナメル線・ホチキスの針を使って
組み立てました。 接着は瞬間接着剤で、老眼には辛い繊細な作業でした。 さすがにこれはレジンパーツ化でき
ないので自分で再現しなくてはいけません。

 キットのインテークブロックをそっくり交換するだけの改造キットなので簡単に完成します。 ハセガワの1/72
F-16のキットならすべてに使えるので、同梱のデカールを使用しないで架空のマーキングで楽しむのも良いでしょう。
人気のF-16でも非常にレアなアイテムですのでいかがでしょうか?

 
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