F-16C Block52+   1/72 タミヤ 2016年11月25日完成


I made this Polish F-16C Block52+ from TAMIYA's F-16CJ kit with my CFT parts.

To make the Block52 from the Block50 is very hard work. It must change the inlet and jet nozzle.

This F100 nozzle and NSID inlet are import from Hasegawa's kit.


The Tamiya's kit is super excellent. It has ultra high accuracy. The best kit I have ever made.




 冷戦の終結で、旧東欧諸国がNATOに移籍する例は珍しくありません。 ポーランドもその例で、F-16C/D
Block52+を装備するに至りました。 このデカールを入手したので作ってみることにしました。
 キットは2014年にタミヤから発売されたF-16CJ Block50で、このスケールでは現在もなお最良のキットと
言われています。 しかしこれを大規模に改造するとなると話は別で、せっかくの素性の良さを台無しにして
しまうことになります。 本来ならばハセガワから限定販売されたBlock52+のキットを着工すべきでしょう。 
しかしタミヤのキットに興味があったし、これをストレートに作るのもつまらないので今回の作品に使用しま
した。
 製作はコクピットから始めますが、全てが非常に忠実にできており、パイロットを座らせてもまったく違和感
なく収まります。 ちなみに計器盤は彫刻で再現されており、デカールは用意されていません。 キャノピー
と胴体の合わせもピッタリで、その形状もハセガワとは一味違います。
 Block50とBlock52+の外見上の大きな違いはインテークとジェットノズルで、インテークはNSIDと呼ばれる
旧タイプに、ノズルもF100用の旧タイプのものに交換する必要があります。 いずれもハセガワのキットの
ものを利用することになりますが、そのままでは使えません。 そこで下の画像のようにインテークはニコイチ
で、ジェットノズルはカットして使いました。



その他の改造ポイントは以下のとおりです。
1.垂直尾翼のドラッグシュート収納部はアカデミーのパーツを利用する。
2.インテークの特殊なポジションライトはF-16D Block52+のときの原型から複製を作って取り付ける。
3.パイロットのヘルメットは最新式のヘルメットサイト内臓型に改造する。
4.燃料タンク、パイロン、スナイパーXRポッドはキットに含まれていないのでハセガワの部品を使用する。
5.燃料タンクのフィンを削って形状を変える。
6.CFTは自前のレジンパーツを使用する。
7.ノズルの内側を再現する。



 タミヤのキットは非常に精度が高く、パテを使用するところはほとんどありません。 パネルラインは繊細
なスジボリですが浅いわけではありません。 塗装前のサーフェイサー吹き付けは厚くならないように注意し、
極力パネルラインを消さないように配慮すべきです。 それでも脚関係の部品は塗装の厚みで部品が収まらなく
なるケースもあります。 部品の接着は流し込み接着剤が大活躍します。
 塗装はFS36375とFS36270の組み合わせの迷彩で、浮かしマスキングとプロスプレーで吹き付けました。
若干暗い方のグレイ(FS36270)をもう少し暗くして明暗差をつけた方が良かったかもしれません。 レドームは
このグレイを半ツヤで塗装しました。
 デカールはポーランドのテクモッド社の製品で、非常にフィルムが薄く余白はほとんどわかりません。 ただし、
小さなものは水でカールしてしまって貼り難い欠点があります。 印刷は美麗で軟化剤も効きます。 マーキ
ングは2012年のレッドフラッグ演習に参加した際のスペマーです。

 モチベーションが上がらず意外に時間がかかってしまった作品で、しかも完成したものが意外に地味でちょっ
とがっかりです。 それでもタミヤのキットの凄さは良く理解できました。おそらく素組みで作れば何のスト
レスも無くスラスラと完成できるのでしょうが、それでは物足りなく感じてしまう性分なのでこんなクレイジー
な企画で作ってしまいました。 こんなことはマネしない方が良いと思います。 タミヤさんも早く複座型や
Block52+などのバージョンを展開して欲しいのですが、もうその気は無いのですかねぇ?


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