EA-6B  1/72 ハセガワ 2014年09月16日完成


This article is old HASEGAWA EA-6B kit. Marking is old 70's VAQ-136. I used the Micro Scale Decal for this article.

The shape of wingfold fairings were no good. I repaired them to resin parts.

Totaly this kit is nice one. But the ejection seats and instrument panels are poor.

The panel lines are engraved. Quality of decal is very nice. I sprayed semi-flat clear paint as overcoat.



 EA-6Bは前作EA-6Aの電子戦能力をアップした機体で、乗員を4人にして電子機器も充実させました。 運用期間
は1971年から2013年までに及び、現在はEA-18Gに交代しています。
 キットは1979年にハセガワから発売されたもので、製作した製品も当時のものです。 当時としては画期的な
全面スジボリで、正確な外形と高い部品精度でロングセラー商品の一つになりました。 しかも実機のアップ
グレードに合わせてキットもマイナーチェンジを繰り返し、限定デカール商品がいつも店頭に存在する名作です。
 
 製作はコクピットから始めますが計器盤はデカールによる再現で、フジミに比べるとかなり見劣りがします。
座席もGRU-7に見えないし、別売座席パーツだとコクピットフロアに収まらないという問題があります。 仕方が
ないのでキット付属の座席を改造してそれらしくしました。 今回はパイロットフィギュアを乗せませんでした。
代わりにシートベルトを自作して座席に貼り付けています。 胴体は複雑な分割なので充分に仮組みと確認をして
から流し込み接着をした方が良いでしょう。 組み立て説明書に指示がありませんが、レドームに必ず2〜3gの
おもりを入れておきます。 実はこのキットはテイルヘビー気味なのです。 インテークパーツはキットのものを
そのまま使用しましたが、やはり実感に欠けるのでインテーク内部をパテで肉盛りするべきでした。 EA-6Bの
主翼上面の折り畳み部のフェアリングは独特な形状をしておりますが、キットは曖昧な表現になっています。
レジンパーツセット「イントルーダーの主翼」にこのフェアリングパーツがセットされていますので、キットの
フェアリングを削り落とし、このレジンパーツを貼り付けました。 また主翼上面のフェンスはいずれも低すぎ
るので、すべてプラ板で作り直しました。 パネルラインは全面スジボリといっても非常に繊細なので、サンディ
ングで消えた部分は再度掘りなおす必要があります。 キャノピーは胴体にピタリと収まらないので慎重に削って
調整しましょう。 隙間は必ずエポキシ接着剤で埋めておきます。 これを怠るとキャノピー内側が曇ったり、
塗料の飛沫が付着する原因になります。 マーキングは1970年代のVAQ-136を再現するので、機体の仕様はEXCAP
と呼ばれるバリエーションです。 これに準じてアンテナ類の仕様を整えます。
 塗装はロービジ前の標準的なガルグレイ/ライトグレイの迷彩で、浮かしマスキングとプロスプレーで吹き付け
ました。 ただ、塗料の厚塗りは繊細なスジボリを消してしまうので、白サーフェイサーで下塗りをして発色を
良くする配慮をしました。
 デカールはマイクロスケール社のものを使いVAQ-136の機体を再現しました。 しかしマイクロスケール社の
デカールは国籍マークやNAVYなどの共通マークは含まれていませんので、キット付属のデカールが使えることが
前提になります。 幸いにもこのキットのデカールはまだ使用可能でした。 またレドームのバイオハザード
マークは完全に見落とされていたので黒デカールで自作しました。 キットのデカールもマイクロスケール社の
デカールも適度に軟化剤が効くのできれいに貼ることができました。 仕上げに半ツヤでトップコートしています。
 最終段階で問題点がいくつか露呈します。 まず主脚柱が胴体と干渉するので、削って接着する必要があります。
パイロンもうまく接着できないので調整が必要です。 そのパイロンの振れ止めのモールドが大きすぎて燃料
タンクとECMポッドの接着の障害になります。 このモールドをヤスリで削って調整する必要があります。

 このキットも長い保管期間の末にようやく完成させることができました。 米海軍の電子戦機も新旧揃った
ことになり、めでたいです。 今回内側パイロンには燃料タンクを吊り下げていますが、最近の機体ならばAGM-88
HARMミサイルという選択もあります。 A-6本来の攻撃型も着手すべきですが、ラテンアメリカシリーズを始める
ので当面着手できそうもありません。


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