EA-6A  1/72 フジミ+オリジナルレジンパーツ  2011年10月27日完成


I made 1/72 EA-6A. The kit is Fujimi with my orijinal resin wing parts. These wings are flaps downed.

This kit has engraved panel lines. They are beautiful but not so deep. Thick paint will fill them.

The instrument panels are carved finely. And two pilot figures are very nice. I changed the intakes to my resin parts

The decal is very good. The film is hard. But it is no problem to use mark softer.


EA-6AはA-6イントルーダーから発展した電子戦機で、ベトナム戦争で活躍しました。 その後さらに能力を
強化したEA-6Bと交代し、それも現在はEA-18Gグラウラーに交代しつつあります。
 キットは1988年にフジミから発売されたもので、当時から現在に至るまで1/72イントルーダーの決定版的存在
です。 しかし問題が無いわけではなく、主翼前縁スラットを下げる状態にできるのですが後縁のフラップは
固定なのです。 本来この二つは連動しており、スラットを下げたらフラップも下げた状態にしなくてはいけま
せん。 そのためフラップダウン主翼の登場が望まれていたので「イントルーダーの主翼」と称したレジンパーツ
を販売しました。 今回はその商品の完成見本として着工しました。

 このキットが発売された当時、フジミは精力的に現用機の穴を埋める商品開発をしており、陳腐化した他社の
製品と差別化するためにいろいろな特徴を盛り込みました。 イントルーダーシリーズの特徴を下記にまとめます。
・パネルラインは全面スジボリ。
・シリーズ完全再現。
・S字ジェットパイプの再現
・コクピットとフィギュアの充実
このS字ジェットパイプは完成後まったく見えないにもかかわらず、タービンパーツまで用意されています。 
しかしこのジェットパイプをうまく胴体内側に固定するのが難しく、さらにノズルパーツの合わせも悪いのでこの
部分の組み立て整形には苦労します。 コクピットの計器盤はデカールも準備されていますが、精密な彫刻で再現
されています。 またパイロットフィギュアの出来も特筆に値します。 組み立て図では機首におもりを入れる
指示が無く不安で3gほどのおもりを入れましたが、実際は本当に不要のようです。 水平尾翼には若干のヒケが
ありましたのでパテで整形しています。 脚ドアは全部イモ付けなので接着が非常に大変です。 タンクやECM
ポッド類もスキマやズレが生じますので修正が必要です。

 塗装は白をきれいに仕上げることがポイントになります。 サーフェイサーも白色のものを使用した方が良いです。
今回はグレイサーフェイサーを使用したために、下地が消えるまで白(クールホワイト)を吹き重ねた結果スジボリ
が甘くなってしまいました。 最終的にFS17875(Mr.カラー316番)とFS16440(Mr.カラー315番)で仕上げます。 
フラップが引き出された部分は赤のデカールを貼り付けました。 スラットとエアブレーキ内側の赤い部分は塗装
です。 ここで注意しなくてはいけないのは塗装図の塗り分けにミスがあることです。 塗装図では主翼上面が
全面グレイになっていますが、フラップとスポイラー部分は本来白です。(翼端のエアブレーキはグレイ) 水平
尾翼は上下面共に白です。 また機首のクリーム色とアンチグレアの黒は塗り分けが統一されていないので、デカ
ールの選択が決まったら実機画像を参考にした方が良いです。

 自分が購入したキットは発売当時のロットで、デカールにミスがありました。 現在流通している製品には修正
済みのデカールが同梱されているそうです。 フジミのデカールは発色・印刷・糊が良好ですがフィルムが硬い
特徴があります。 しかしモデラーズの軟化剤で問題なくフィットしました。 トップコートに弱いという情報も
ありますが、表面が最初から半ツヤなので軽くトップコートするだけで済み、結果的に問題は発生しませんでした。

 少々組み立て難い短所がありますが、繊細なパネルラインや精密なコクピットなど魅力たっぷりのイント
ルーダーになります。 この頃の海軍機は塗装も華やかだったので他のバリエーションも作りたくなりました。
 

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