AF-1(A-4M)  1/72 イタレリ 2015年12月03日完成


This is the "15 Years" Special Scheme of Brazilian NAVY AF-1(A-4M).


I got the decal for this scheme by Caracal Models. And I decided to use this decal.

I choosed the old Italeri's A-4M kit. This kit is not so good,but the overall shape is good. I made this as desk top model.

I shaved the rised panel lines. Because I feel shabby the many panel lines with gloss finished surface.

The film of decal is thick a little. But efficacious with mark-softer-liquid. The printed color is excellent.

Finally, clear lacquer was sprayed three times again. Skyhawk is one of my favorite plane. I love this article.


 ブラジル海軍は1998年にクウェート空軍のA-4KUを20機と複座のTA-4KUを3機購入し、2000年から運用を開始
しました。 2014年に運用15周年を記念した特別塗装機が登場し、これが気に入ったので再現することにしま
した。

 肝心のデカールはアメリカのカラカル・モデルズから2014年に発売されたもので、製品そのものはイタリア
のカルトグラフ社で印刷されたものです。 さらにブラジルの友人から贈られた現地の航空雑誌にこの機体の
取材記事が掲載されており、資料は充分でした。
 デカールが指定するキットはフジミのA-4M(またはA-4KU)ですがあいにく在庫が無く、代わりに死蔵状態の
イタレリのA-4Mがあったので、これを使いました。 このキットはパネルラインが凸だったり、インテークが
拡大されていなかったりと問題があり、製作意欲の湧かない製品だったため長期間放置されていました。

 製作方針はまたデスクトップモデル仕様とし、前作OA-4ARとは異なり完全に脚を収納した状態にします。
また、全面ツヤ有り仕上げなのでパネルラインは敢えて綿密に再現せず、キットの凸ラインのほとんどを削り
取ることにします。 これで多少は製作の手間を省くことができ、このキットを有効に使えます。



 実際の製作はコクピットから始めます。 キットの座席はバスタブと一体になったものですが、完成後は
ほとんど見えないのでそのまま使います。 キットにはパイロットフィギュアが付属していないので自家製
レジンパーツを搭乗させます。 問題のインテークはA-4E仕様のままなので、リップを拡大しなければいけ
ません。 幸いにもフジミのTA-4Jに不要パーツとしてA-4M仕様のインテークパーツが付属していたので、
これを流用しました。 ただしスプリッターベーンは自作しなくてはいけません。 イタレリの胴体に対する
フィットネスは良好ですが、表面の不連続なところはパテで成形しました。
ジェットパイプにはスタンドのピンが挿入されるので、内側をパテとレジンで補強しました。 水平尾翼付け根
は曖昧な造形なのでカッティングシートでディティールアップしました。 凸で成形されているパネルライン
は全て削り落とし、重要部分のみスジボリで再現しました。

 塗装はFS36495(Mr.カラー338)とFS36320(Mr.カラー307)の迷彩に黒で尾部の塗り分けを加えたものです。

 デカールは前述のとおりアメリカのカラカル・モデルズから直接取り寄せたもので、印刷はカルトグラフです。
フィルムがやや硬いですが軟化剤は効きます。 なによりも下地が透けない発色の良さがすばらしいです。
大判でフィルムの硬いデカールなので曲面にフィットさせ難いのですが、ドライヤーの温風を吹き付けると
容易に馴染んでくれます。 ただ、推奨キットがフジミなのでこのイタレリのキットでは絵柄が微妙にズレる
部分があります。 それは自分の判断で修正しました。

 最後にツヤ有りのクリヤーでトップコートすれば完成です。 スタンドはいつものアクリル製の自作です。

 やはり大判のスペマーデカールというのはモデラーのロマンですね。 デカールを持っているだけでワク
ワクするのですが、これを実際に使うのは勇気が要ることです。 今回のような本格的なスペマー機を作る
のは前例が無かったのですが、やってみるとなかなか楽しいですね。 完成品も見栄えがしていい感じでした。


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