A-4P 1/72 エアフィックス 2017年12月15日完成


I made the Airfix's 1/72nd A-4P model. This kit was released in 2012 with new tool.

This kit is very simple because this is only for 'B' version. Also the parts for 'P' version are not incleded.


I made antennas for A-4P by myself. There are much uneven faces under the wing. It is big problem for this kit.

The bombs look like Mk.81 is too small. I used a British 1000lb bomb but no good looking.

The A-4P(Argentina Air Force) marking is included the decal sheet. But I used the Aztec decal for this model.


 ラテン・アメリカシリーズの一環としてアルゼンチン空軍のA-4Pスカイホークを作りました。
1982年に勃発したフォークランド紛争にてイギリス海軍の艦船に大きな打撃を与え、その名を世界に轟かせました。
機体はアメリカ海軍で余剰になったA-4Bを改造したもので、アルゼンチンは1975年までに75機を購入しました。


 キットはエアフィックスから2012年に発売されたもので、旧製品を新金型でリニューアルしたものです。
従ってバージョン展開を想定しないA-4B専用のキットです。 おかげで部品点数の少ないシンプルな構成に
なり、最新のCAD設計とあって期待できる製品でした。 マーキングを変えればアルゼンチンのA-4Pも作れる
のがウリですが、その場合はアンテナなどを自作する必要があります。 

 エアフィックスは伝統あるイギリスの模型メーカーですが、このキットはインド製です。 やはり部品表面
に離型剤が残っているので着工前に脱脂することから始めます。 これはトレイに中性洗剤溶液を満たし、
部品をランナーごと半日漬けておけばOKです。 計器盤はデカール仕上げで座席は4分割ですが、それほど
出来は良くありません。 しかし小さなキャノピーを閉じればほとんど見えないので、そのまま使います。 
インテークは内側も成型されており、そのまま風路とエンジンのファンに繋がります。 排気パイプも再現
されており、奥にはタービンも再現されています。 それらがピッタリ胴体内部に納まるのはさすがCAD設計の
おかげです。 このキットはテイルヘビーなので5g程度のおもりを必ず機首内部に収めておきます。 また
背中の磁気コンパス取り付け用のメクラ穴を開口しておきます。



垂直尾翼は少々厚みが足りない印象ですが、修正は困難なのでそのままにしました。 主翼はヒケと段差が生じ
るので丹念に修正します。 この主翼は前縁スラットが別パーツで、開状態にするためのヒゲが出ています。 
これを折らないように細心の注意が必要です。 また、主翼を貼り合せるときに洗濯はさみなどで押さえると
主翼付け根が薄くなり、あとで胴体との間に隙間が生じる原因になります。 隙間が生じてしまったら主翼内
にシムを挟んで厚みを出すようにします。
 A-4Pらしく見せるためには機首やキャノピー直後、垂直尾翼のアンテナを自作する必要があります。 特に
垂直尾翼のループアンテナは特徴的で難易度の高いアイテムですが、垂直尾翼に穴をあけて太いテグスを通せば
容易に再現できます。 脚パーツは標準的な出来で問題なく組み立てられます。 A-4Pの場合脚パーツとホイー
ル、脚収納庫内部は水色なので注意します。 脚扉のエッジは米海軍機の名残りで赤ですので、赤マジックペン
で塗っておきます。 武装はアメリカのMk.81低抵抗爆弾とこれのスネークアイらしきものが2発づつ付属しますが、
いずれも小さすぎます。 あとはイギリスのMk.17という1000ポンド爆弾1発が付属しますが、あまり出来は良く
ありません。 しかしフォークランド紛争の件を考慮してこれを使いました。

 塗装はダークアース(Mr.カラー22)とFS34079(Mr.カラー309)の迷彩で、機体下面はFS36622(Mr.カラー311)を
使いました。 この色調に関しては諸説ありますが30年以上採用されており、写真撮影時の退色具合もさまざま
なのではっきりしません。

 付属のデカールにアルゼンチン空軍のマーキングが含まれていますが、塗装が気に入らなかったので頂き物の
アズテックデカールを使いました。 これは印刷、フィルム共に良好なものでした。

 表面は最終的に半ツヤでトップコートします。 脚パーツやパイロンなどの小物パーツは接着面の塗膜を剥が
してから接着します。 最後に細部の塗装を仕上げれば完成です。

 久々の1/72スケールのスカイホーク新製品ということで期待しましたが、価格的に妥当なクオリティといった
感じです。 問題点は主翼下面のヒケと段差に集中しており、欲を言えばまともな武装を付けて欲しかったですね。
購入した方々のほとんどは米海軍機を作るのでしょうからA-4P仕様は考慮されていないのでしょう。 とはいえ、
A-4Bのキットとしては決定版であり、別売デカールでカラフルなマーキングを試したくなります。

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