ノースロップ・グリペン



 タイガーシャークはF-5戦闘機から発展した軽量戦闘機でした。  F-18に2機搭載されている
F404というエンジンを一機だけ搭載し、軽量なボディーと組み合わせることにより、優れた格闘
性能を得ることができました。  ノースロップ社は当時F-5を使用していた国々から後継機として
受注を得られることを期待したのですが、もはやライバルがMiG-29やSu−27という時代では
能力不足で、結局量産されずに終わりました。 しかし、同じF-404単発の軽量戦闘機は80年代
後半にスウェーデンでも開発され、JAS-39グリペンの名で実戦配備されています。 この二つの
明暗を分けたものは何だったのでしょう?
 上の写真はタイガーシャークの胴体にグリペンの主翼と、カナード翼を付けたものです。 機体規模
が同じくらいなので違和感なく収まります。  ロシアや、ヨーロッパの新型機がすべてカナード翼機
を採用しているなか、本命のアメリカが見向きもせずにオーソドックスなレイアウトにこだわっている
のが興味深いです。

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